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日本が売られるby堤未果
マスコミで話題になった本のタイトルですが、ショッキングな内容です。水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろろうか?法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、われわれの資産を買いあさっている。

水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札が付けられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストの堤未果さんが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す珠玉の一冊。購入は2018年10月上梓と共に、しかし読むのが今頃になってしまいました。

第1章「日本の資産が売られる」では、1「水」から10「築地が売られる」までの10件、第2章「日本の未来が売られる」では、1「労働者が売られる」から、8「個人情報が売られる」まで。第3章「売られたモノは取り返せ」で、世界各地での展開を書いている。まえがきで彼女は、「今だけカネだけ自分だけ」で突き進むウォール街の価値観に嫌気がさして、自分は日本へ帰ってきたと書いてあります。

「今だけカネだけ自分だけ」は、経済アナリストの藤原直哉氏がよく使う名台詞であります。アメリカ人の身勝手さを、実に上手く表現している。その代表が、トランプ大統領かもしれない。米中貿易戦争は、ますます泥沼化していく。日韓関係も、抜き差しならぬところまで来ている。G7サミットも控えているが、世界は本当にどうなっていくのだろうか。

特にこの数日、気になるニュースがまさにこの紙幅の中に凝縮されているので取り上げます。第2章、「日本人の未来が売られる」の4「ギャンブルが売られる」。2018年7月20日、参議院で「日本にカジノを中心とした統合型リゾートを設立することを可能にするIR実施法(カジノ法)」が成立した。私は、カジノ反対論者であります。やりたい人は、ラスベガスやマカオでも行けば良い。

政府は外国からの投資を呼び込み、多くの外国人客の利用で日本の財政を改善させ、国民生活を向上させるとうそぶいているが、その利用予想によると、外国人2割に対して日本人利用者は8割にも及ぶ。つまり日本に出来るカジノの経済効果とは、日本人が負けた分のギャンブル資金にすぎない。それなのにカジノを作れば、外国人客が沢山遊びに来て、経済が活性化するという。馬鹿も、休み休みに言え。

アメリカシティー(銀行)グループのシミュレーションでは、日本でパチンコ客が一年間に失う平均金額は23万円。全国各地に公営ギャンブルがあり、320万人の依存症患者を抱える日本は、既にギャンブル依存大国だ。依存症は本人だけでなく、家族も巻き込み、不幸の連鎖を作り出す。2006年に国内のパチンコ店を全廃させた韓国政府が、依存症対策に付ける予算は年間22億円にもなると聞く。

またカジノ業者に、客にギャンブル資金の貸し付け許可を与えるというおまけまでついている。至れり尽くせりのカジノ法、大阪が夢の島に巨大リゾート計画を持っているが、これは2025年万国博覧会との相乗効果を狙っていると思われる。先行投資はするけれど、将来にわたり果実の回収はかならず出来ますと言わんばかり。

これに対抗して、横浜市が「カジノ誘致」に再び動き出した。横浜は菅義偉官房長官のお膝元。建設工事などへの投資額は、1兆円とも言われている。その横浜市も、菅義偉官房長官の強い勧めもあり、誘致に乗り出したが、その後辞退を申し出ていたのだ。が、ここへ来てまた林文子横浜市長は、計画地候補の山下埠頭について、「臨海部に位置して広く、非日常を楽しむという点でもリゾート地に良い場所」だと述べて前向きな姿勢を見せている。

しかし横浜市がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明したことを受け、候補地の横浜港・山下埠頭(同市中区)を利用する物流業者らで作る横浜港運協会の藤木幸夫会長(89)は23日、横浜市内で会見し、「横浜の将来のためにも山下埠頭を守っていく。ばくち場にしない」と改めて誘致に反対声明を出した。

横浜港運協会の藤木幸夫会長(89)は、藤木組の組長。横浜市がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の開業をしようとしている組織に、藤木組は勝てないと聞く。その位の無頼漢無法者集団が、横浜市や大阪市、その他北海道、東京都、千葉市、愛知県、和歌山県、長崎県に進出してくるという。政府はこの中から3都市を選び、具体的開設に動くという。

藤木幸夫会長の肩を持つ訳ではないが、カジノ計画はやめた方が良い。激しい国際都市間競争から、さらなる観光立国にカジノがいると言うが、本末転倒だ。本人や家族が貧困になれば、生活保護や医療費などの社会保障費がかさみ、そのしわ寄せは税金として普通に働いている、ギャンブルしない人々の肩にのしかかってくる。



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| 社長日記 | 11:10 AM | comments (0) | trackback (0) |

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