京セラライブラリーを見学するために、京都のホテル日航プリンセス京都へ来て、ここで例会をしています。勿論京セラ関連会社です。関連と言えば、鹿児島県霧島市隼人町に「ホテル京セラ」もあるそうですが、稲盛和夫塾長の思いが叶わないのが、サッカーチームの「京都パープルサンガ」と「ホテル京セラ」の二つと言われています。ホテル日航プリンセス京都も同じ部門ですが、こちらは京都という立地もあって好調のようです。
今日の「わが経営を語る」は、㈱喜多猿八代表取締役社長・喜多泰博塾生と、奈良電機重工㈱代表取締役社長・奈良俊介塾生のお二人でした。二人ともまだ若い、正直まだまだという感じはしましたが、どちらも後継者であります。特に㈱喜多猿八さんは、100年以上の歴史を誇る。農薬の販売を中心にした業態だが、私でも昔、まだ市内松島町に店舗があった頃、母親の菊花の手伝いで、スミチオンという農薬を買いに行ったモノだった。
昔飛行機(セスナ機で大量散布)、今はドローンを使って農薬散布をするというが、なかなか大変だと思う。小豆島誠耕園井上智博さんも、「農薬は農協で買う」という。ナショナルブランドになればなるほど、同じものなら安いが良い。そう思うのが人の常だろう。確かに稲作りでも薬剤散布は2度はするが、田んぼの両側で二人が竹の竿に付けた散布ノズルを前へ進める。
なかなか大変な作業になる、収穫前だから夏にやることになる。これが一反300坪程度で30分かかるという。これがドローンだと、僅か3分というから、画期的な方法ではある。年間1千万円のドローン収入だとしても、来年は倍の2千万円しかならないと厳しい突っ込みが入る。第一シーズンイベントで、夏前後だけの仕事で、その後は遊んでいる。
例えば、来年7月からは旧市街化調整区域内では、事実上宅地化が出来なくなる。放棄されそうな農地を、高齢化した農家から借り上げて、何とかビジネスにならないモノだろうか。稲作では、作っても金にならない。私は田に水を張ったら、ドジョウの養殖は出来るだろうし、ウナギの養殖が出来たら面白いビジネスが構築できるとアドバイスした。近大のマグロは、山の中で育てているではないか。
一方奈良俊介塾生(奈良電機重工㈱代表取締役社長)は、綾川町の工業団地につい最近移転して、配電盤づくりから今では工場全体の配電設計から施工(電気屋だから機械はパートナー企業に依頼して作動確認して、おそらくメンテナンスもやるのだろう)までやっているようだ。全国展開が出来れば売上も上がるが、今のスタッフでは、数ヶ月県外勤務はさせられないと社長は言う。
これに対しても、その現場、例えば愛知県であれば名古屋で採用し、現地採用者と本社からのベテランで現地拠点を作る。さらに技術に惚れたと言って案件が増えたら、M&Aという方法も考えられる。心配しないでも拡張方法はいくらでもあるから、技術を磨き、無理難題に答えられる電気制御システムを構築せよと、檄が飛ぶ。
二人はまだ若い。京セラが歩んできたように、「考えよ」を常態にして、次々考えて迷わず実践することだ。私も奈良電機重工(株)が市内紙町にあった頃、アマ無線の師匠・塩田洋治氏の塩田工房へ行く途中、よく工場前の道路を使った。中崎巌さんも、ここでアルバイトしていた?後継者の知らないところで、みんなつながっているモノだ。
さて懇親会だが、アルバイトの男女若者がホテルマンの間で働いていた。彼女に声かけて話を聞くと、京都外国語大学在学生で「彼は香川県出身ですよ」と言う。彼は4年生でまだ就職先が決まっていないと言うから、迷わず徳武産業の十河孝男氏のもとへ彼を誘った。徳武産業なら、語学は英語に限らず中国語も使われる。
徳武産業の会社と、彼の実家は凄く近いようだ。長男だと言うから、縁があれば良いのだが。十河孝男さんの名刺を受けとった彼は、「ホームページは見てよ」という私の願いに、「分かりました」と答えてくれました。ここで2時間、京都の夜はまだまだ更けゆく。
今日のネタはこれで終わりますが、本日は電源トラブルでパソコンが作動せず、掲載が随分遅れましたことをお詫び申しあげます。今日のバス内でも20冊の「会長日記」を配りました。17年間の毎日アップしている手前、今になりましたがアップしました。明日は、10時までにあがります。