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中国の中古車市場が急拡大昨年販売13%増
これまた、日本経済新聞の記事(10日)から。中国の中古車市場が、急拡大しているという。2018年の販売台数は、17年実績比で約13%増の1400万台に達する見込みで、5年前に比べ約3倍となる。28年ぶりに、前年割れが見込まれる新車市場とは対照的だ。スマートフォン(スマホ)を使った中古車販売アプリが続々と登場し、販売を後押ししている。世界最大の新車市場にも、影響を与えそうだ。

要因の一つは、スマートフォン(スマホ)を使った中古車販売アプリが多く登場していること、二つ目は、中国では新車を持つことがステータスで、中古車は恥ずかしかった。しかし最近は、20~30代若者を中心に「中古車でも、見た目が良ければ気にしない」等の、意識の変化が大きい。三つ目は、クルマは長期保有する資産ではなく、もはや消耗品として中古車が支持され始めたという価値観。所有から使用という日本での「シェアカー」という考え方の、一歩手前の発想。

新車を買うお金はないが、中古車なら手が届く。最近はスマホアプリで詳しい情報も確認できるので、品質も問題ないと中国南部に住むAさんは、10万元弱(最大150万円まで)の予算で人気ブランドの中古車を探している。ここでのスマホアプリとは、「瓜子(グゥアズ)」のこと。車好多集団(北京市)が15年前に始めた中古車販売サービスで、テンセントが出資することでも知られる中国の中古車取引最大手。

クルマを売りたくなった場合、瓜子(グゥアズ)のアプリに自分のクルマの写真や基本情報を登録し、瓜子(グゥアズ)側の査定を受ける。査定後、アプリ上に自分のクルマの情報が公開される仕組み。一方、中古車の購入希望者は瓜子(グゥアズ)を見て、気に入ったクルマがあれば下見したい日時をアプリ上で予約する。

その情報をもとに瓜子(グゥアズ)が売手と買手を仲介し、クルマの売主の自宅などで瓜子(グゥアズ)の従業員の立ち会いのもと、中古車の確認や価格交渉をし、合意すれば契約する形を取っている。こうした個人間の取引を、瓜子(グゥアズ)がスマホでうまくつなぎ合わせ、中古車の販売が急拡大している。

瓜子(グゥアズ)などの人気アプリではさらに、中古車の検査項目を300程度設けて開示するほか、30日以内なら契約解除を認めるクーリングオフ制度も設け、安心感を高めている。このように見える化が、一気呵成に流通システムを押し上げる。

中国の従来の中古車販売と言えば、販売スペースが限られた中で、中古車ディーラが個人から買い取った中古車を並べて販売するのが主流だった。これを、スマホアプリが一変させた。瓜子(グゥアズ)なら40万台以上のクルマから、好きなモノを選べる。

瓜子(グゥアズ)のように、一変した中国の中古車自動車市場に参入するスタートアップ企業は、15年あたりから引きも切らず、現在では数百のアプリ運営会社が乱立する過熱ぶり。問題はこの中国での動きが、日本にどう影響をもたらすかだと思う。中国での中古車市場が拡大するなら、日本からの中国輸出が増えるのか。

であるならば、オプティマスグループなど日本から中古車を海外へ輸出する企業の株価も、一気に値上がりする?いやいや新車があれだけ供給されている中国では、すでに国内に十分な商材は揃っている。日本などからの、追加輸入はないだろうと考えるのか。どちらともあり得る。中国への輸出と言えば、過去にはペットボトルなどプラスチック材の迷走がある。ぬか喜びも出来ないが。

同時に心配するのは、この中国での自動車業界の動きが、日本での中古住宅市場へ与える影響だ。瓜子(グゥアズ)などのアプリ業者が、そのまま中古住宅仲介業者と考えたら、今ある国内の中古住宅流通と何ら変わるモノではない。アプリが増えても、市場の崩壊につながるモノではない。

瓜子(グゥアズ)などのアプリ成長では、日本国内の中古住宅仲介業者の生活を脅かすことにはならないだろうが、売主と買主が中古住宅仲介業者を介さない市場が出来ると、われわれは生きていけなくなる。クルマに対しては、家ほどの資産価値を見いだしておらず、それだからクルマは対象になっても、家はそうはならないだろうと今は見られているが。

瓜子(グゥアズ)などのアプリでは、5年ほど前に売られた新車は、現在なら半額程度の価格で買える。例えば日産のシルフィは、新車240万円に対して、110万円程度。手ごろな価格で購入できるのは、やはり魅力的だとまとめている。中国の経済発展も、明らかな踊り場に立っている。しかし規模が規模だけに、踊り場も太い。


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| 社長日記 | 08:32 AM | comments (0) | trackback (0) |

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