2018,06,24, Sunday
タクトコンサルティングの本郷尚会長から、礼状と標題の本が贈られてきました。礼状には、6月13日(水)に小欄で紹介した「資産税コンサル、一生道半ば」の記事を、本郷尚先生がお読みになったと書かれています。本郷尚会長ほどの著名人が、こんな拙文をお読みになっているとは、ほとほと恐縮します。財産コンサルタントとしては、超一流の税理士です。著書も、多数あります。
「相続の6つの物語」は、不動産や相続財産や、会社M&Aなどを題材にした、まさに6家族の歩んだ道を物語にしています。実際の相談案件を題材にし、アレンジして夫婦から家族、子どもや孫、そして法人にあっては社員の有り様まで、悲喜こもごもの心の動きが描かれています。相続対策からしあわせ対策へ、笑って泣いて共感して学べる本と帯に書かれています。その通りの内容です。 また本の所々に、65歳からは「自遊自財(じゆうじざい)」、その後の15年を人生の賞味期限と書いて、子どもに財産を残すために相続対策をするのではなくて、必要なのは相続対策より「幸福設計」。今の自分たち夫婦の毎日が楽しめる自宅の処分や、買い換えなど「今と自分たち」に力点が置かれています。今流行の「エンディングノート」より、「やりたいことリスト」を作ることも奨めている。 60代、70代で、健康でサムマネーを持っていれば、まさに自遊自財の暮らしが出来る。「預金損高」や「資産残高」より、お金と身体を使って、「思い出残高」を増やした方が良い。一人一人の人生がドラマ。小説と実践アドバイスで、新しい生き方を提案しています。これまでの「相続」と違った視点で、65歳以上を俯瞰しています。お薦めの一冊です。 特に印象深い言葉は、「砂時計みたいに残高が減っていくのは心細い」。「おまえは余生と言うが、奥さんにとっては新しい人生なんだ」、「自宅を売却して後悔した人はいない」、「男は勘定で考える、女は感情で考える」など。なるほどすべてが、「考え方」次第。趣味の世界で生きるのも、その人にとっては極楽浄土なのだ。ここでは登山が描かれているが、確かに登山は、さほど金を使わない。 本郷尚会長は、多くの専門書と「女の相続」というような「相続現場事件簿」的な本を沢山上梓されている。特に「資産税コンサル、一生道半ば」とこの「相続の6つの物語」は私も年齢が近いだけに、より深く感じるものがあります。それでいてバランス的に、相続対策①分割②納税③節税のノウハウもちりばめられている。 6月13日の小欄へ |
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