2025,06,05, Thursday
かねてから見てみたいと希望していた、新しくなった高松青果市場は高松市の北東の位置に完成して、すでに稼働しています。令和7年4月に、高松市中央卸売市場の新しい青果棟が朝日町三丁目に完成しました。この新青果棟は、耐震性の向上や温度管理の強化を目的として設計されており、閉鎖型の施設となっています。
これにより、夏場の猛暑や冬場の低温対策が可能となり、青果物の品質保持だけでなく、働く人々にとっても快適な環境が提供されるようになりました。大きな建物全体が、低温倉庫のようになっています。勿論常温で問題のない食品は、建物外にも並べられています。また、市場内のフォークリフトなどの機器は基本的に電動化され、環境負荷の低減にも配慮されています。 さらに、ダイニング&リラックススペースが設けられ、食事や試食、業務の合間のリフレッシュ空間として活用できるようになっています。業務終了後の掃除も、過去には竹箒を使った人力だったモノが、無人清掃機械が導入されています。この新青果棟は、四国の物流拠点としての役割も期待されており、高松中央インターチェンジやフェリー乗り場へのアクセスが良好なため、より広範囲の流通を担うことが可能です。 市場見学やイベント開催にも対応できる施設として、市民に親しまれる場となることを目指しています。新しさも相まって、これから先の市民の胃袋に入る青果が、ここで集荷・競り・仲卸・小売店へと流れていきます。気になる魚や花き棟は、ほぼ今の場所で立て替えが行われ、耐震や南海地震に対応したモノに生まれ変わるようです。 このように解説付きで案内して下さるのは、高松青果の齋藤良紀社長。私との関係は、高松商同窓会紫雲会の役員仲間。齋藤氏が、『高商TIMES創刊号』の発行委員長です。先の3日、第97回選抜高校野球大会募金委員会で初めて配布された印刷物を持参しました。私も初めてのことで嬉しくて、遠来の関係者には郵送をし、比較的近い人には届けています。 高松青果にも卒業生が多く、社長に数十部託しました。この社内にも、また市場関係者にもOBOGは沢山います。同時に年会費納入のお願い封筒も、数十枚置いて帰りました。会費徴収を知らない卒業生がほとんどで、知らしめるのが私の職務の一つと心得ています。高松青果会長の齋藤和良氏は、紫雲会元会長で私のお仕えした最初の会長さんです。長男の齋藤良紀社長は勿論、三姉妹共に紫雲会会員です。同時に盛和塾生でもあり、齋藤さんとは、考えも似ています。 新しい酒は新しい袋に入れろという格言がありますが、この高松市中央卸売市場青果棟は、新しい物流の拠点になると感じました。高松中央インターから真北、周辺に高松岸壁朝日町F埠頭があり、海外からの食材までの入荷する位置にあります。全国各地の旬の食材が、高松青果の営業努力で入荷します。高松は狭いながら、面白い街であります。 |