3年に一度の現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭2025』が18日から瀬戸内海に浮かぶ島や沿岸の地で始まりました。今回の芸術祭は、大阪・関西万博とかぶり、国内外から多くの来場者が見込まれています。実行委員会は混雑対策として、公式アプリを通じて島ごとの混雑状況を発信するほか、公式サイトには混雑予想カレンダーを掲載しており、計画的な来場を呼びかけています。
本来『瀬戸内国際芸術祭』は、瀬戸内海に浮かぶ島を舞台にしており、日常生活の中にアートを見いだすのを由としていて、大勢で混雑するほどの渡島は望んでいない。回を重ねる毎に理解を深めるように島民の考え方も変化してきていますが、素朴な島ののどかな日常生活を観てもらうのが本来の姿であります。確かに回を重ねる毎に参加エリアも増えてきて、香川・岡山両県の風物詩になっています。
今日からの春会期は、直島や豊島、瀬戸大橋エリアなど10カ所。5月25日(日)まで開催され、瀬戸内海らしさの春霞も見られる。春霞と言えば濃霧ともつながるのですが、初日に濃霧欠航の航路もあったようです。おおらかにゆったり見る瀬戸内海の風情、今年はどのようなエピソードが誕生するやら、県民としてはウキウキわくわくの現代アートの祭典が始まりました。
春会期会場の一つ、男木島(高松市)は2013年の芸術祭を契機に、島出身者家族がUターンを決め、14年に小・中学校が再開しています。その後10年間で若い世代を中心に移住者が約100人も増えたというのです。男木島は映画『喜びも悲しみも幾年月』灯台守の活躍を描く映画の舞台にもなり、当時の灯台が今も現役です。ここへは、島で貸し出しの電動自転車がお奨めです。
前回の22年と違い、新型コロナウィルスの影響が少なくなった5類移行後の芸術祭です。マスクの心配をしなくてもいい、『瀬戸内国際芸術祭2025』です。春会期がお奨めですよ。私も行く予定が決まっていませんが、公式スマートフォン(スマホ)アプリを入れて、年間パスの前売り券を買いました。「行かないかもしれないのに」というかみさんの声をかき消して、「県民の自主的ドネーション」だと胸を張っています。
「これが芸術か」と思わず言ってしまうような作品群に囲まれて、素朴な芸術祭が始まりました。宿泊はホテルも良いですが、民泊も増えています。もう一つのお奨めは『仏生山温泉』です。詳細はネット検索で、最近は定休日もあります。独自のホームページには、正確な予定が掲載されています。