2025,02,01, Saturday
2024年の小中高生の自殺者(自死者)数は暫定数字で527人(前年比14人増)となり、統計のある1980(昭和55)年以降で最多となったことが1月29日、警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省のまとめで発表されている。女子中高生の増加が目立ち、新型コロナウィルス禍後も高止まりが見られる。自殺者全体の数は、2万268人で1569人減だった。過去には交通戦争といわれた事故死3万人と、自殺者3万人がほぼ同じ数だった頃がありました。
小中高生の内訳は小学生15人(2人増)、中学生163人(10人増)、高校生349人(2人増)。男女比は男性239人(20人減)、女性288人(34人増)だった。女子中高生の増加が目立ちますが、何とも痛ましいことで、生きたいと思っても生まれながらの難病で、二十歳までも生きられないという若年者もいる世の中。人の心の中まで立ち入ることは出来ないが、生きたいと思って生きて来た私には、とうてい理解出来ない。 私は父親が37歳、私が10歳の夏、かねてからの肺がんのため父親が死去しました。兄弟姉妹は妹が一人、その後母親に育てて貰いましたが今度母親が倒れたときは、兄妹して死ぬときでそれまで一生懸命生きようと妹にも私の哲学を押しつけて生きてきました。この年になると母親が倒れても生きるすべはあったかと思いますが、その頃はそうとしか思えませんでした。暗い環境に逆に、明るく生きることに努めました。 そうして兄妹は、兄72歳妹68歳の今日まで生きて、私は二人の男子を育て特に妹は四人(男子2女子2)を育てました。自慢でも何でもありませんが、生きられないと思うと「生きたい」という気持ちが強くなり、逆に恵まれすぎて生きられるのが当たり前になると、「死んでみようか」と思うのかも知れません。ドラマフィクションで、死に損なった人がたくましく生きる姿が描かれますが、現実はどうなんでしょうかね。 交通事故死者は事故防止策が功を奏し、今では1万人を切り2~3千人ほどまでに減少しています。飲酒暴走運転の罰則強化、追突しないクルマの登場などで、交通事故死はまだまだ減るでしょう。一方自殺者も3万人から2万人と総数は減少しています。わが友は、「いのちの電話」の当番をしていました。電話をしてくる人は、まだまだ救える人かも知れません。「若者よ死ぬな、この先今より良いことがきっとあるから」、私もきっと妹も今が幸せですから。 母親で兄妹の恩人である『サチ子』さんの13回忌が、もうまもなく予定されています。この先いつまで弔うことができるか分かりませんが、この機会に縁者らで母を慕い、いにしえの思い出話に花を咲かせたいと願っています。 |