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パナソニックの五輪スポンサー終了の意味するモノ
パナソニックホールディングス(旧松下電器産業)は10日、国際オリンピック委員会(IOC)と結ぶ五輪・パラリンピックの最高位スポンサー契約を更新しないと発表した。今年12月末で契約満了となる。経営環境や業容の変化に対応して支援のあり方を検討する中、今回の判断に至ったとしている。パナソニックホールディングスは、旧松下電器産業時代の1987(昭和62)年から37年間スポンサーを務めてきた。

テレビや白物家電の宣伝につながった過去と異なり、重点分野を企業向けに移す中で価値を見いだせなくなった。日本勢最古参の撤退はトヨタ自動車に続く動きで、五輪ブランドの魅力が薄れているとも言える。また東京大会での汚職、談合事件が発覚し負のイメージが付いたのもマイナスポイントだと思う。

パリ五輪でも日本人選手の活躍で盛り上がった反面、かつては巨費を投じるだけの宣伝効果があると判断された『五輪ブランド』は、東京五輪を境に大きな傷を負ったままになっている。もはや五輪の持つ権威、スポンサーが期待する企業イメージ効果は得られそうにない。このあたりが潮時と、パナソニックホールディングスが判断したのもうなずける。

同時に私は、パナソニックホールディングスが旧松下電器産業時代から、スポンサーとして提供している浅草雷門の大型提灯の今後が気にかかる。松下幸之助時代から伝統的に奉納している「あれ」だが、どうなることか。大提灯の制作には約1年かかるようで、京都市下京区の老舗、高橋提燈が制作を請け負っている。値段は公表されていませんが、高価なモノだと思います。五輪は良いとしても、あの大型提灯は続けて貰いたい。日本文化の象徴の一つです。

松下幸之助翁と同様に、私はヤンマーディーゼルの創設者の吉野彦三郎氏を思います。氏は元々戦前の1930(昭和5)年に設立した農業機械メーカーから始め、漁船のエンジンまで手がけました。自分は嵐でも止まらない船のエンジンを作ったが、嵐には勝てず、遭難した漁師への弔いとして始めた『ヤン坊マー坊の天気予報』が、業容の変化のためか廃止された。一部のローカル局では続いているようですが、残念ながら高松ではもう見られない。

このことが些細なことだが、創業者精神の継承を阻害しているように思うのです。そんなモノ関係ないと新体制は考えているのだろうが、根のない企業はない。

水耕栽培でも、根はあるのです。内情を知らない第3者がぐだぐだ言ってもせんないことですが、残念だと一言だけ。パナソニックホールディングスの五輪撤退は良いと思いますが、浅草雷門の大型提灯は、これからもお願いします。乾電池は、勿論Panasonicにします。


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| 社長日記 | 10:22 AM | comments (0) | trackback (0) |
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