今日は法然寺本堂で、竜雲学園後援会の総会が開催されました。毎年この時期に、松平頼武会長を東京からお迎えし、この本堂で行われています。竜雲学園は昭和40年4月に、当時の法然寺住職・細井照道氏が中心となって創設され、来年が60周年になります。当初は障害児童の生活施設として社会福祉法人化し、県下でももっとも古い福祉施設であります。今では老人福祉施設も併設し、地域密着の施設となっています。
59年という期間は、大勢の入居者の手助けをしたことになりますが、一方施設のハード面では老朽化が進み、手直しで急場を凌いでいますが、慢性的財政赤字がコロナ後も続いています。竜雲学園の活動、とりわけ資金面の支援をすることを目的に、竜雲学園後援会が立ち上がり、20年前から毎年1000万円~700万円の寄付をしています。それもジリ貧であります。会員減が続いています。
もう一つの問題は、職員210名の退職が多くて人員不足気味で推移していることです。老人福祉関係はどこの施設も働く人員不足が言われていますが、ここ竜雲学園も決して例外ではありません。働き方改革の波はここにも押しかけ、不足気味で人の手配に追われていると田代健社会福祉法人竜雲学園理事長(弁護士)の話しでも紹介されていました。
来賓の平木享県議の挨拶の中で、氏の理念でもある「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」。これも平木享県議らしい、深く心に滲みた言葉ですが法然寺に関しての思い入れは激しく、「仏生山町はお殿様を中心として法然寺と共に発展してきた由緒正しいところです。菊人形展やお涅槃のイベントがなくなり、今は『高松秋のまつり仏生山大名行列』にその足跡を残しています」。「法然寺の文化財も県が国の支援で正しく評価しています」と、挨拶で熱く語っていました。
その文化財ですが、『西の(法然寺の)寝釈迦』と言われる寝釈迦像が、今は東京国立博物館へその後京都から九州までの旅をされて、お帰りは12月になるようであります。総会の前に、寝釈迦像がないお堂を初めて見学しました。素人目にも、古い由緒正しい木像が沢山並んでいます。今までも、これからも仏生山町は法然寺と二人三脚と言ったら罰があたるかも知れませんが、共に進化していくことでしょう。
竜雲学園後援会の会費は年間15,000円で、寄付控除の対象になります。今年は10名の純増を目指しています。高齢化のためもあり、前年は入会者8名に対して退会者は21名となっています。入会をお待ち申しております。
社会福祉法人竜雲学園 ☎087-889-0724 ファクス087-889-0797