2022,04,13, Wednesday
地上波テレビ番組のインターネット同時配信(リアルタイム配信)が11日から民放の5系列ではじまった。日本テレビ4チャンネル系、テレビ朝日5チャンネル系、TBS6チャンネル系、テレビ東京7チャンネル系、フジテレビ8チャンネル系だろうか。日本テレビは既に実施していたが、他の4系列を含め在京民放5つのキー局が出そろった。香川県は、民放5局がほぼ同時に放映される珍しい田舎の一つです。
視聴者は全国一律で同じ番組を見ることが出来て、放送と通信の垣根が一段と低くなる。民放がインターネットで共同展開している見逃し配信サービス『TVer(ティーバー)』で、視聴率の高い午後7~11時の番組を中心に無料でリアルタイム配信する。パソコンやスマートフォン、タブレットに『TVer(ティーバー)』のアプリをダウンロードすれば、地上波で放送している番組を観ることが出来るようになるという。 既に放送が始まっている番組でも、冒頭から見ることが出来る『追っかけ再生』機能も、一部番組を除いて利用可能だ。インターネット同時配信は、NHKが2020年から受信契約者向け配信サービス『NHKプラス』を始めている。インターネットの普及でコンテンツ(情報内容)の視聴スタイルが変化する中、若い世代を中心にテレビ離れが進んでいる。 電通が推計した『日本の広告費』によると、インターネット広告費は19年にテレビメディアの広告費を上回り、21年は前年から21.4%伸びて2兆7千億円余となった。テレビメディアは、1兆8千億円余にとどまった。映画がテレビに押され、そのテレビもインターネットに牙城を奪われて、もはや回復の道はないように思う。テレビコマーシャルで笑福亭鶴瓶師匠が、「テレビは変わらんといかん」と語っているが、まさにそのとおり。 私たちの世代では、テレビはテレビ、インターネットは別世界と捉えていたが、こうなるとノートパソコンやタブレットがあれば、家庭内三種の神器の一つテレビはもはや要らなくなる。冷蔵庫と洗濯機、この二つは今のところ代替品が見当たらないから残るだろうが。白物家電(家庭内の冷蔵庫や洗濯機が白いことから)から東芝は手を引いたと言われて久しいが、どうなるのだろう。 テレビをインターネットで見るようになったら、『ながらテレビ』も姿を消すだろうし、『バラエティ番組』はもはや誰も見なくなるのではないか。果たして便利になっているのか、それとも、テレビという娯楽も消えゆくのか・・・。 |