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西郷南洲翁遺訓から学ぶ経営者の姿【遺訓一】
稲盛和夫塾長の盛和塾は、2019年12月に解散し、世界各地の塾(国内56塾、海外48塾、塾生数は約15,000名となりました。)も同じように解散したのですが、まだまだ学びが足りないという経営者らが、塾長の許しを得て各地で独自の組織を再編し、経営の勉強に日夜励んでいます。香川塾では『香川胆識の会』として新代表の下、独自の学びを続けています。

その中の一つが、『機関誌マラソン』です。これまでに発刊された機関誌156号の中の、1週間に1冊、塾長講話を再読し気づきをグループ内の仲間にメールで送ります。加えて互いに前の人の感想に、多少の意見を添えます。1週間内の金曜の夜24時が第七グループ独自の締め切りで、ひどいときは、一冊の機関誌の中に二つの塾長講話があったりします。

私も一度目のマラソンはヘトヘト(海外からも発信)になりながら完走しましたが、再読するとアンダーラインの箇所も微妙に変わってきます。前のラインを消すわけにもいかず、線が増えます。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、会合やイベントがなくなり、機関誌マラソンに集中すること出来るはずですが、これがまたそう簡単ではありません。

さて本日のネタは盛和塾機関誌84号からですが、標題の『南洲翁遺訓』から稲盛和夫塾長が取り上げてわれわれ塾生に解説された所です。私も心に響くところで本日はその中の一つだけを紹介し、多少でも参考になればと願うところであります。興味があれば、是非原点『南洲翁遺訓』全編に触れてみて下さい。

そもそも『南洲翁遺訓』(なんしゅうおういくん)は、西郷隆盛の遺訓集であります。遺訓は41条、追加の2条、その他の問答と補遺から成っています 。『南洲翁遺訓』は、旧出羽庄内藩の関係者(藩主酒井忠篤も同行)が征韓論に破れ下野した鹿児島に西郷を訪ね、西郷から聞いた話をまとめたものです。

1890年(明治23年)1月18日に、山形県の三矢藤太郎を編輯兼発行人とし、東京の小林真太郎を印刷人とし、秀英社で印刷された本であります。『南洲翁遺訓』と題して、約1000部が発行されました。1889(明治22)年大日本帝国憲法『明治憲法』が発布(2月11日)になり、西郷南洲も恩赦で汚名を晴らしています。その翌年のことであります。

【遺訓一】廟堂(びょうどう)に立ちて、大政(たいせい)を為すは、天道を行うものなれば、些(ち)とも私(わたくし)を挟(さしはさ)みては済(す)まぬもの也(なり)。いかにも心を公平に操(と)り、正道を踏み、広く賢人を選挙し、能くその職に任(た)ふる人を挙げて政柄(せいへん)を執らしむるは、すなわち天意也。
夫れゆゑ真に賢人と認むる以上は直(ただち)に我が職を譲る程ならでは叶わぬものぞ。故に何程国家に勲労有り共 其職に任へぬ人を官職を以て賞するは善からぬことの第一也。官は其人を選びて之を授け 功有る者には俸禄を以て賞し 之を愛し置くものぞと申さるる。後略

【訳】政府の中心となり、国の政をするということは、天道を踏み行うということだ。だから、少しでも私心を差し挟んではならない。徹底的に心を公平にして正しい道を踏み、広く賢明な人を選び、その職務をちゃんと果たしていける人をあげて政治を執り行わせる。これが天の意である。

だから、賢明で適任だと認める人がいたのなら、すぐにその人に自分の職を譲るべきなのである。国に対してどれほどの手柄があった人でも、その職をうまく務めることができない人に官職を与えて賞するのは一番よくないことだ。官職というものは、その人を選び、それに適任の人に授けるもの。功績のあった人にはお金をあげて大切にすればよいのだ。

征韓論に破れ下野した西郷南洲は、遺訓集の冒頭でこのように述べています。ここでは政治家のことを例にとっていますが、中小企業の経営者であれ、どんな小さな組織であれ、トップに立つ者はこういう心構えができていなければならないと、稲盛和夫塾長は重視されています。







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| 社長日記 | 09:11 AM | comments (0) | trackback (0) |
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