2022,02,11, Friday
大学入学共通テスト流出問題で、警視庁は10日、大学入試センター
の業務を妨害したとして偽計業務妨害容疑で、関与を認めた大学1年生の女子学生(19)=大阪府在住=と、横浜市のシステムエンジニアの男性(28)を書類送検した。捜査関係者によると、女子学生の依頼を受けた男性が、画像送信の中継役を担ったとみられる。ともに容疑を認めているという。 二人はインターネットを通じて知り合い、女子学生が「お金を払うから手伝って欲しい」と依頼したと言う。また撮影方法については、以前から『スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した』と説明している。撮影の際のアプリは、無料動画通信ソフト『スカイプ』のようだ。警視庁が画像を解析した結果、動画で撮影した後に数十枚の静止画に加工されていた。女子学生が送信した動画を、SE男性が編集した疑いがもたれている。 この事件は当初女子大生が、香川県警丸亀警察に出頭したことから、私のセンサーに引っかかった。私もここ10年くらい、宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)の試験監督に携わったことがあります。事前に、全国47都道府県知事から委託された試験実施機関から、毎年数回に及び呼び出され、研修が行われていた。当時から一番の心配が、携帯電話を使った不正行為だった。 われわれの試験会場では、携帯電話(今ではスマートフォン(スマホ)だが)は電源を切って、すべて指定封筒の中に封印して足元に置くように指導されていた。誤って着信音が鳴っても、即不正行為と判断されるという厳重注意。途中トイレとかいろいろ考えられる中で一番の心配事案が、携帯電話の不正利用でした。従ってこの女子学生の行為・手口には、大いに関心がありました。 特に「一人でやった」という自供には、整合性がないのです。数十枚に分けて、そのたびにシャッターを押したとは思えず、動画で撮影したはずだ。であれば、知らずに協力した大学生の手元に静止画になった数十枚が届いたのは、この間に関与した協力者がいるはずだと考えていた。二人起訴の発表では、協力者は金銭目的での行為というのでとりあえず原因と結果が分かりほっとしました。また大がかりな組織的犯行でもなくて、まずはひと安心かな。 いずれにしても数十万人が参加した試験で、現代文明の粋を集めたスマートフォンを駆使したIT(情報技術)犯罪。厳しく糾弾され、今後模倣犯が出ないように、精査して貰いたい。コンサートホールでは、携帯電話が一切つながらない仕様が出来るとも聞いた。もはや性善説だけでは対応しきれない、IT(情報技術)社会になってしまったのだろうか。 金銭が関与したことが判明し、可愛い女子大生の衝動的犯罪(事前の準備周到性からそれはないなと私は思っていたが)から、複数犯の悪質犯行と判明し、徹底解明が国民の要請となった。私も含め大勢が続報を待っているような気がして、今日は書きました。本来はローカルネタ中心です。もう一つ彼女が出頭した丸亀警察署は香川県の警察ですが、丸亀製麺は香川県の企業ではありません。 |