2022,01,27, Thursday
午後からこの事件の話題で、職場も持ちきり。「不正事件は私がやりました」と大阪府在住の女子大生(19)が27日、家族とともに香川県警丸亀署に出頭した。「一人でやった。スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した」と話していると報道されている。警視庁は捜査員を香川に派遣し、偽計業務妨害容疑を視野に事情聴取して任意で捜査を進める方針。
驚きました。私も長く、宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)資格試験の監督員をやりましたが、一番恐れていたのがこの種のカンニング行為。携帯電話は電源を切って封筒に封印し、机の下とかに置く。万一着信音がしただけで、即受験放棄、退室となることが徹底されていました。携帯電話などの通信機器を使う手口が最悪と、心配していました。 数日前から報道されていた不正受験は、大がかりな組織によるモノであれば大変な事態になるとして、警視庁の担当者は戦々恐々。そこへ香川県警から入電、何人かの捜査員が急遽香川県へ派遣され、高松空港へ降り立ち、事件を察知した報道陣も県内入りをしたと言われている。香川県が、47都道府県のワースト1になってしまった。 それでなくても県内の新型コロナウィルス感染者が360名とか370名とか過去最高と言われている中、それを打ち消す勢いの事件発生。女子大生が19歳ということもあって、個人情報は公表されていないが、大阪の大学1年生だという。女子大生は香川県外の出身だと言われているが、母親や祖母と丸亀署に出頭したことから、中讃に家族が住まいしているようだ。 幸いなことに彼女一人の不正事件のようで、この点は救われる。組織犯罪だとすれば、今後の大学入学共通テストやそれ以外の国家試験にも大きな悪影響が出る。新型コロナウィルス感染症で大学の授業もリモートになったり、短大生などは、通学経験が無いまま卒業というイレギュラーもあるのだろう。大学のあり方が問われる中、先の東京大学前での殺傷事件、今度の第三者を巻き込んだカンニング。 受験に際して、自分が分からない問題の解が隣にあれば、思わずのぞき込んでしまうのが人情だと思うし、それが出来ないように着席間隔を1メートル以上あける等の措置がなされていた。不正防止対策も喫緊の課題だろうが、それにも倍して、試験に対する考え方に問題がある受験生への教育も、受験教育以上に大事なことではないだろうか。 |