造船業の興亜産業(丸亀市)が建造した世界初の『電動タンカー』の進水式が22日、同市蓬莱町の同社で行われた。タンカーは電動自動車(EV)にも使われるリチウムイオン電池を動力源とし、重油を使う従来の船舶に比べて環境負荷が低減出来るほか、人手不足が深刻な船員の負担軽減も期待出来るという。
建造されたタンカーは『あさひ』と名付けられ、全長62メートル、総トン数は499トンと言うから『内航小型船』。来年3月下旬に完成し、東京湾で外航船の燃料運搬船として稼働するという。EV約100台分の容量があるリチウムイオン電池を搭載し、二酸化炭素など温室効果ガスを排出しない。
エンジンよりも点検の手間が少なく船員の負担軽減が図れるほか、振動や騒音も少なく、船員の労働環境改善につながるという。また非常時にはバッテリーを非常用電源とし、沿岸の施設に電気を供給することが出来る。興亜産業は「環境負荷の低減や船員不足など海運業界の課題解決に寄与出来ると期待している。カーボンニュートラルが叫ばれる中、今後もこうした船舶の建造実績を重ねたい」としている。
専門的な成果はよく分かっていませんが、何だか画期的な船が誕生したのかなと思っています。昨今の船舶業界は、若者がさらに日本人がなりたい職場ではなくなっている。確か今年、スエズ運河で座礁した愛媛県新居浜の海運会社の持ち船も、乗務員はほとんどが外国籍の労働者でした。香川県の詫間電波高専も、大型船の通信士が要らなくなったために、学校の教科も大きく変更されています。
動力がエンジンから電池になって、どのくらい労働負担が軽減されるのか分かりませんが、ましてや直ちに改善に向かうとは思いませんが、周囲が海の日本国では、船との関係性はなくなるわけではありません。造船は、もともと日本のお家芸でした。一時韓国に代わられたこともありましたが、今では世界一の評価を取り戻しています。
加えて船体強度だけでなく、運航の性能制を高める努力を続けるなら、回船国の地位を今一度確たる物に出来ると期待が集まります。
海は広いな 大きいな
月がのぼるし 日が沈む
海は大波 青い波
ゆれてどこまで続くやら
海にお舟を浮かばして
行ってみたいな よその国
童謡『海』に想いをよせた日本、がんばれニッポン