12月1日(水)の四国新聞を見て、驚天動地。11月22日(月)に、たまたまですが10数年ぶりに立ち寄って、かき揚げうどんを食べたところでした。正直なところ時間がなくて仕方なく飛び込んだのですが、そこには2人の婦人がてきぱきと仕事をこなしていました。1人は、うどんを茹でていました。私は作り置きしたうどんが出てくるモノと考えていましたが、ここではこの場で麺を茹でています。
もう一人の婦人は、天ぷらを揚げていました。このスタイルは『さぬきうどん店』の定番で、どこの店でもほぼやっているところですが、この店はJR高松駅の一角、コンビ二店と並行して営業をしているような、小さい規模の店で、とても『できたてうどん』の提供があるとは思えない規模です。「いつから」と聞くと、「ここが出来てから」と言うのでもう20年、このスタイルで営業中のようでした。
駅関係の人も隣で食べていました。時間は午前11時すぎ、お昼近くで人が多いのはわかります。この時に、10日後に閉店するというようなことは言っていませんでした。先の駅関係のお客様も、閉店時間が昼過ぎの15時前、もう少し小腹が空く時間までやってくれるとありがたいというようなことを言われていました。
新聞報道によると、同店は2001年5月、現駅舎の開業と同時にオープン。14年からはJR四国グループでうどん製造販売のめりけんや(宇多津町)が運営していたが、駅舎に隣接して建設されている駅ビルの用地に含まれることから閉店となったようだ。朝は7時20分から開店して頑張っていた。
1988年廃止の宇高連絡船にあったうどんの売店をイメージした店舗で、私たちには懐かしいモノです。岡山宇野港から連絡船に乗り換えて、荷物を置くか置かないぐらいで、2階甲板のうどん売店へ猪突猛進。これを食べると高松へ帰ってきたという実感に浸っていました。歴史は続くのですが、それにしてもさぬきうどんは時代と共に進化しています。最後に食べられた私は、果報者です。もちろん遜色なく、美味しかった。