2021,11,12, Friday
世界的半導体メーカーの『台湾積体電路製造(TSMC)』とソニーグループ子会社の『ソニーセミコンダクタソリューション』は9日、熊本県に半導体受託子会社を設立して2022年に新工場建設を始め、24年末までの生産開始を目指すと発表した。当初の設備投資額は約70億ドル(約8千億円)になる見込みで、ソニー側は約5億ドルを出資し、20%未満の株式を取得する。
新工場は熊本県菊陽町に建設し、約1,500人の先端技術に通じた人材の雇用を創出する。近所の住民がそのまま働くことは出来ないかもしれないが、仮に台湾や日本各地から来るにしても衣食住はいる。TSMCが、日本に生産拠点を設けるのは初めて。経済安全保障上の重要課題として、進出を働きかけてきた日本政府の戦略が功を奏した。TSMCは台湾を本拠とし、半導体で世界トップの最先端技術力を持つ。 さらに性能が高く、スマートフォンなどに使われる5ナノメートルの製品の量産化も実現している。台湾のほかでは、米国西部アリゾナ州に建設を計画している半導体製造工場で、24年1~3月期から5ナノメートルの半導体を、毎月2万個製造する予定。日本の工場は、米アリゾナ州に続く海外生産拠点。日本も中国に遠慮するばかりに控えていたが、自国の経済安全保障態勢構築はもはや猶予がない。 TSMCが熊本県での工場建設を決めたことを受け、関係閣僚は10日、半導体産業の強化に向け、財政支援する考えを示した。進出先の九州は『シリコンアイランド』と呼ばれ、関連企業が集まる。地元の経済界や自治体からは、雇用拡大への期待も高まる。周辺には、TSMCと共同で半導体の受託子会社を設立するソニーグループや、製造装置で高い競争力を持つ東京エレクトロンの拠点が立地している。 1967(昭和42)年に、三菱電機が熊本県に工場を構えた(来年で55年前)のを契機に、九州には豊富な水や建設用地を求めて関連企業が進出してきた。ただ国内の競争力低下に伴い、2010年代東芝や米系企業の拠点が閉鎖した経緯がある。しかし現在も、大分県に東芝とソニーグループ、福岡県に三菱電機、鹿児島と長崎両県にもソニーグループの既存工場がある。九州全体の活性化になれば良いのだが。 国も一企業の工場進出と捉えるのではなく、日本全体の半導体等基幹製品の製造工場として考え、支援をしたら良いだろう。18歳以下10万円支給に年収制限960万円をつけるかどうかなどの話し合いは、私から言わせて貰えば、愚の骨頂時間の無駄遣いだ。公明党の選挙公約と言うが、税金で集めた金を国民にばらまくなら、政治や政策は要らない。支援金を公約にして選挙対策をするより、こんな企業群に支援して儲かれば税金をがっぽり課税すれば、やがて元は利子を産んでとれる。 過去の会長日記 |