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税金の無駄遣い2108億円は1人1,700円余腹が立つ
会計検査院は5日、官庁や政府出資法人を調べた2020年度決算検査報告を岸田文雄首相に提出した。税金の無駄遣いを指摘し、改善を求めたのは210件、総額2108億円余。新型コロナウィルスの対策費を検証し、国が調達した布製マスクの大量保管や持続化給付金事業の再委託など、ずさんな契約や管理の実態を指摘している。

新型コロナウィルスで緊急事態宣言地域の検査が出来ず、指摘件数は比較可能な1994(平成6)年度以降で最少。法令違反や不適切な予算執行にあたる『不当事項』は157件、66億円余であった。コロナ関連は19~20年度の770事業を主に分析。予算額65兆円の内支出された65.0%にあたる42兆円余で、21年度への繰越額は21兆円余、使途がない状態になっている不用額は1兆763億円だった。

安倍晋三前首相の肝いりだった『アベノマスク』と呼ばれた全世帯向け用布製マスクは、今年3月時点で約8272万枚(約115億円余相当)が倉庫で保管され、保管費は昨年8月~今年3月で約6億円費やしている。これは、安倍晋三前首相の失政とは言い難い。あのパニックに陥っていた国内を落ち着かす意味でもマスクは急ぎ必要なモノで、不織布マスクとの比較も出来ない状態。安倍晋三前首相の判断は間違いではなかったが、今となっては一日もはやく、消却すべきだろう。

これに被せて疑問に思うことは、『3回目のワクチン接種』。2回で十分だと言われていたワクチンだが、いつの頃からか、3回接種が必要だと言われて今ではいつから始めるかと言われるまでになっている。選挙期間中はコロナが治まり、選挙後には第6波とか脅されているが、果たして本当に3回目の接種は必要なのか。それよりも3回目接種用のワクチンが既に準備済みだと言うから、これもアベノマスクの類いではないか。

こうした国民の疑問に、会計検査院は活躍してくれている。雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金の抽出調査では、不正受給や過払いが計13億円に上ることが判明。持続化給付金でも不正受給が6億円近くあったという。持続化給付金事業では、再委託費率が9割を超えた実態をあらためて調査。最大で9次請けと再委託が繰り返され、検査院は必要性や合理性の検証を求めた。電通が五輪同様に大活躍。

コロナ以外では、国民の安全に関わるモノやIT関係に注目。災害時でも航空管制を維持するため、空港事務所に配備された運搬可能な非常用電源が耐震性を備えていなかったことや、インターネットで農地情報を検索できる『全国農業ナビ』の更新が進んでいなかった事なども指摘した。このシステムは画期的で、導入後の更新が出来ていないことが問題視されている。全国各地の農業関係機関で更新しながら、自らが仕事で使うまでになれば、農業の実態が見える。

厚生労働省からの『接触確認アプリ』は、問題外の結果と言われている。この先検討されている『ワクチン接種証明』は、都道府県別で世に出始めている。これで果たして使えるのかな。全国共通の使用が出来るモノでなければ、私は意味がないと考えているのですが。いずれにしても、『会計検査院』には大いに期待する。是正勧告(税金の取り返しを含む)が出来ることが、何と言っても魅力的だろう。


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| 社長日記 | 08:31 AM | comments (0) | trackback (0) |
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