東京から、小さな段ボール箱が届いた。紫雲会東京支部副支部長の池田政廣氏から、『記念ボール』と表書きされた箱であった。なになにといぶかりながら、恐る恐る箱を開けてみた。病院から出てきたばかりの私には、『浦島太郎の玉手箱』かいなと思いながら。中から出てきたのは、標題の記念ボール(写真)でありました。
早速お礼の電話をかけたのですが、甲子園のお土産店に特注して幾つか制作したらしい。第103回全国高校野球選手権大会出場校には、いろいろなノベルティ(地元へのお土産)が作成される。タオルやペナント、キーホルダーやまんじゅうまで、ありとあらゆる『ネーム入り』が売られている。しかし今年の甲子園大会は、新型コロナウィルスのために学校関係者2,000人限定で、いつもの年に比べたら圧倒的に『お客様』が少ない。
池田政廣氏から相談で、お客の来ないもので頭を抱えていた土産業者も喜んだことでしょう。『士魂商才』卒業生はいろいろ考えるモノです。数年前の会話、「高松商のグッズありますか」「ありますよ、高松商モノはよく売れるので、在庫がたっぷりあります」「そんなら次の機会にかいますね」「売り切れたらゴメンなさいね」。結局次の試合があるのにもかかわらず、『今日の分』として幾つか買い求めました。
私ら高松商の卒業生より、彼らの方がより士魂商才に長けているようでした。次の「選抜高校野球大会」は、どうかな。新型コロナウィルスが収束したら、本当の春が来るのですが。関西圏周辺では東大寺二月堂のお水取りが終わり、甲子園大会が来ると『春が来た』と実感するのです。