2021,08,01, Sunday
昨日の『コンクリートが進化したバイオコンクリート』の出現にも驚いたのですが、今日の『バイオ航空燃料』も目が点であります。日揮ホールディングスやコスモ石油は、環境負荷が小さいバイオ航空燃料を、国内ではじめて商用化する。2025年から、大阪府で生産する。堺市のコンビナートだと思う。温暖化ガスの排出削減に動く世界中の航空大手が導入をはじめており、国内でも供給体制を整える。国産化で、国内航空業界の脱炭素が一層進む。
『SAF(持続可能な航空燃料)』と呼ばれ、微細藻類などのバイオマス原料や廃プラスチックから作られる。日揮HDやコスモは、バイオ燃料製造のレボインターナショナル(京都市)が、飲食店や食品工場などから回収する廃食油を用いる。原料調達から燃焼まで通しで見て、従来の航空燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)排出が8~9割も減るとされる。 国内ではANAホールディングスと日本航空が、ともに海外産SAF(持続可能な航空燃料)を一部導入済みで、排出を2050年ゼロにするため利用拡大を掲げる。CO2を出さない電動航空機などの実用化には、まだまだ時間がかかる。SAF(持続可能な航空燃料)では、飛行中の排出をなくせないが、当面の脱炭素の取り組みの柱として、欧米勢から利用が広がる。 コスモは堺製油所(堺市)に数十億円を投じ、年間3万キロリットル製造能力の工場を設ける。新エネルギー・産業技術総合開発機構から、助成金を受ける。その後も生産拠点を増やし、国内で2~3割のシェアをめざす。政府はSAFの国内需要が、30年に250万~560万キロリットルになると予想する。 課題は価格。現在SAFは最低でも従来燃料の約2倍と割高だ。国は、従来燃料並みの1リットル100円台を目標に置く。これは、マイカーの燃料代より破格に安い。使う量の違いだろうか、ハイオクガソリンより精製率が高い航空機燃料なのに安い。低コストで安定的なSAF(持続可能な航空燃料)の供給体制を築けるかは、国内航空産業の競争力や収益力を左右する。 素人の抱く疑問であるが、既存のエンジンで、航空機用燃料とSAF(持続可能な航空燃料)が同時に使用できるモノなのか。当然オクタン価が違う燃料を、同じように一つのエンジン内で燃焼できるのか、これが素人の抱く大きな疑問であります。途中で根詰まりなど、あってはならないビークルですから。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い運航がままならない航空業界、次の試練は燃料問題ですか、大変な業界ですが、無くなれば大勢が困るモノで、期待しています。 |