森下洋子(バレリーナ)さんが人生の師・稲盛和夫さんと書いている記事を、社員さんが私にくれました。6月30日の読売新聞の『時代の証言者』という特集コーナーの記事。私も森下洋子(松山バレエ団)さんと同様に、元盛和塾生。勿論森下洋子さんも、稲盛和夫塾長の著書『生き方』を森下洋子さんにプレゼントされた清水哲太郎(松山バレエ団)さんも、熱心な塾生であります。
松山バレエ団の大阪公演を観た稲盛和夫塾長が、大変感動して「鹿児島でもやらにゃあかん。子どもたちに本物を見せにゃあかん」と宣言し、2007(平成19)年9月21、22日に鹿児島市民文化ホールでの『くるみ割り人形』の上演に、3,000人の小中学生と保護者を無料招待するため、稲盛和夫塾長は5,500万円もの私財を寄付したのです。一家揃って観られるようにしたことが、稲盛和夫塾長の慧眼です。
見終えて、家族で感想を語り合い、絆を深めてほしいと考えられたのです。公演で森下洋子さんは、主人公のクララを、心を込めて踊ったという。終演後に、塾長のふるさと愛に応えたい一心で、サプライズオーケストラ演奏の『ふるさと』を演奏して大変盛り上がりました。稲盛和夫塾長が、若い頃に故郷を思って口ずさんでいた大切な一曲です。塾長例会では、最後に必ず『ふるさと』を参加者全員が輪になって謳います。
塾長は公演後のパーティーで涙ぐみ、「公演をお父さんお母さんに見せたかった」と。この公演は善意が善意を呼び、離島から来る家族連れのお客様の交通費を助成する支援も重なりました。皆さまの暖かい気持ちに満ちた、美しい公演となりました。森下洋子さんは、稲盛和夫塾長と身近に接して、その純真さに胸打たれたという。人間にとって重要なのは、生き方です。
人は大切な魂を磨いていくために、生まれてきたのです。沢山の先人や先輩が生き方を見せてくださることで、私に純真さを呼吸するように静かに植え付けて下さったのだと思いますという一文で、森下洋子さんは投書を終えています。盛和塾は、一昨年12月に36年の活動を終えて閉塾しました。塾生は世界中で、1,500名になっていました。
しかし勉強の足りない私たちは、『香川胆識の会』として生き残っています。当時の機関誌を読み直して、感想をグループ内数人へ送る『機関誌マラソン』をまだ続けています。毎週一講話を、金曜日までに発信しています。二度目のマラソンは、また違った感想になっていて、新鮮です。ありがとうございます。