2021,06,07, Monday
女子ゴルフの笹生優花が6日、サンフランシスコで行われたメジャー大会の一つ全米女子オープン選手権で、畑岡奈紗とのプレーオフを制し優勝したニュースに驚いた。ゴルフをやらない私でも、全米女子オープンとなれば、一昨年の全英女子だったか渋野日向子さんが優勝し、話題になったことはまだ記憶に新しい。
それも19歳11カ月17日という、史上最年少タイ記録だという。日本人の父親と、フィリッピン人の母親を持つ大器が、76回の伝統を誇る女子ゴルフ最高峰の大会の歴史に、日本人初の優勝者として名を刻んだ。同時に、日本人同士のプレーオフを争った畑岡奈紗(22)さんにも、私は同じようにエールを贈りたい。 ゴルフ界では4月に、松山英樹がマスターズ・トーナメントで日本男子初のメジャー制覇を果たしたばかりで、ゴルフ界に快挙が続く。関連株も、ウナギ上りのようです。これで日本女子では1977年全米女子プロ選手権での樋口久子、2019年全英女子オープンの渋野日向子さんに続き、3人目のメジャー勝者となった。 フィリッピンで生まれ、4歳で日本に渡った。8歳でゴルフを始め、日本での練習には限界があると、小学3年生になる前に母親の母国であるフィリッピンへ移住。日本の3分の1の費用で練習が出来る環境で、父親と早朝五時から鍛錬したという。私の友に大和哲夫氏がいるが、彼は語学研修でフィリッピンへ渡った。語学でも、欧米や豪州に比べて格安だと彼は言っていた。1年も滞在したら、自ずと喋れるようになると。 最近の若者は、われわれのような価値感はないが、縛られることもなく、それが結果を出しているのだろう。棋聖戦を戦っている藤井聡太二冠も若い。経験が無いから失敗も少ない、そこに恐れもないのかもしれない。それが出来るという今の一部世界環境は、平和の象徴だ。日本人と言いながら、フィリッピン人としての登録、2020東京オリンピックもフィリッピン国旗を背負って登場するらしい。 日本の金メダルが1個減るかもしれないが、「そんなの関係ない」と観るわれわれも思わなくてはならない時代が来たようだ。いずれにしても若い日本人女子ゴルファーの快挙。ゴルフ練習場が、気温と共にますます熱くなってくることでしょう。 |