2021,05,25, Tuesday
東京六大学野球春季リーグ第7週第2日は23日、神宮球場で行われ、2位の立教が明大に1-4で敗れ、試合のなかった慶大の3季ぶり38度目の優勝が決まった。立大は6勝1分け3敗のポイント6.5で今季を終え、ポイント7の慶大を上回ることがなくなった。また慶大は、早大との最終戦を残しており、まだまだポイントゲットの可能性を残す。
慶大は、6月7日からの全日本大学選手権(神宮・東京ドーム)に出場する。東大は法大を2-0で破り、リーグ戦の連敗を64(3分けを挟む)で止めたことになる。これは、2017年秋季の法大戦以来となる7季ぶりの白星を挙げた。今季のポイント1.5の、6位は変わらない。15年春季には、94連敗(2分けを挟む)を記録。1998年春季から、最下位が続いている。 東京六大学野球は私の知る限りでは、対戦相手から2勝したチームに『勝ち点1』が与えられて、勝ち点5で全勝優勝となっていた。つまり対戦チームに1敗しても、2勝すれば勝ち点1となり事なきを得る。最終戦が早慶戦と言うことも、伝統的に変わらない。ところが東京六大学野球も新型コロナウィルスのため、2020秋季リーグ戦の特別規則が今に続いていて、ポイント制で優勝が決まっている。だから1敗しただけでも、大騒ぎされる。 優勝の決め方は、勝利1ポイント(勝点)、引分0.5ポイント(勝点)、敗戦0とする。合計ポイント(勝点)が最も多いチームを優勝とする。 2校が同ポイント(勝点)で並んだ場合は、優勝決定戦を行う。3校以上が同ポイント(勝点)で並んだ場合は、優勝預かりとする。2位以下の順位の決め方で勝点で並んだ場合は、勝率の高いチームを上位とする。 また延長戦について、9回終了時点で同点の場合は引分とする。延長戦は行わない。このように過去にも、伝統の2勝先勝の勝ち点制を採用しなかったシーズンがあった。野球統制令下の昭和8・9年、昭和10年春から昭和17年の秋(戦前最後のリーグ戦)の18シーズンと、戦後最初の昭和21年春、22年春秋の3シーズン。そして新型コロナウィルス禍における令和2年春の、合計22シーズンだけ。ルール変更だけでまだ開催されている分、喜ぶべきだろう。 |