2021,05,17, Monday
近日の小欄で、緊急事態宣言発出の隣県・岡山県を書いた。本日のネタは、地方で人口減少が加速する中、女性を管理職に積極登用することで経済や社会を活性化させる取り組みが、中国・四国・九州でなどで進んでいると言うネタ。トップを走る徳島県は、人材育成を強化し全国で初めて女性の管理職比率が2割を超えたという、お隣の徳島県の話題です。
地方では若い女性が東京など大都市圏に流出、人口減と経済低迷に拍車を掛ける悪環境になっていた。徳島県で課長以上に就く女性割合は、官民合わせて20.1%(2015年国勢調査、全国平均16.4%)。2位の熊本県(19%)に1ポイント超の差を付けた。「女性社長比率」調査でも徳島県や高知県、熊本県などが高く、国勢調査の結果と同様、西日本優位の「西高東低」状態が続いている。 民間企業や官公庁などで、課長級以上の管理職として働く男女に占める女性の割合をさす『女性の管理職比率』を、地域別で見ると中国・四国が17.8%でトップ。しかし米国・スエーデンの40%に比べると、かなり見劣りする。その他の例えば英国でも38%、フランスも35%、ドイツでも30%を超えている。 徳島県では1995年「女性の起業が世界を変える」として、人脈づくりを支える女性経営者の集まり「阿波女あきんど塾」が徳島市で発足した。2010年に創設した「きらめく女性大賞」の初代受賞者は、地域活性化に取り組む団体代表だった内藤佐和子さん。後の2020年選挙で市長になるなど、人材発掘にもつながっている。内藤市長は当選直後の人事で、初めて部長職に女性を引き上げた。 その前の18年には、徳島経済同友会に初の女性トップ代表幹事に、坂田千代子さんが就任している。現職は㈱アニバ出版代表取締役だが、その前は「あわわ出版」だったと思う。元盛和塾徳島の塾生で、生活をよく知っているのが女性。女性の方が消費者心理に近い。それが分かる女性がリーダーになるのは経営にとってもプラス。女性が活躍できるチャンスが、今来ていると言う。 また徳島のクラッシー社長・植田貴世子氏は、バランスのとれた社会を作るのに女性は重要な役割を果たせる。「女性よ声をあげろ」「あきらめて東京に行くな」「戦え」と常に思う。「男性が女性進出への理解を深める」、すると「女性が声を上げる」まさに啐啄同時(そったくどうじ)が両輪で進んでいく必要がある。声を受け入れる柔軟性を持てば社会は変わる。多様性に対応した地域、企業が主役に躍り出る。 昔からの言い伝えですが、讃岐男に阿波女がベストカップルと言われています。こんなこと言うと、阿波女にバッシングされるか。もう今では、死語になっているのか。 |