2021,05,07, Friday
県と高松市は7日、新たに10歳未満~80代の男女50人が新型コロナウィルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては、1月14日(木)の37人を大きく上回り過去最多を更新。病床使用率は50.2%となり、政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の目安となる使用率「50%以上」に初めて達した。県は11日までとしている、飲食店への夜間営業時間の短縮要請を、延長する意向を示した。
一方、感染者の急増で病床使用率は上昇を続けており、確保病床209床に対し、7日時点で105床が埋まっている。また、2カ所目の宿泊医療施設「高松センチュリーホテル」(高松市錦町・計100床)の利用を4日から開始したことも明らかにした。香川県は、療養ホテル施設を200床確保している。感染した者の無症状や軽症者を、療養ホテル施設で受け入れている。 直近1週間の県内の感染者数は174人で、先週122人の1.4倍に増加。5月に入り感染ペースは上がっている。1週間前の4月29日は26人、その1週間前22日は13人であった。やはり連休中の人流増が、962件PCR検査のうち50件、5%という感染率はやはり高すぎる。一時香川県下も順調に減少していたように見えたが、先週27日の23人から急激に高止まりしている。 感染急増の要因の一つが、感染力の高い変異株の広がり。今月7日までの県内の変異株感染者は計385人で、判定検査数に対する割合は56.1%。最近は変異株の広がりが顕著で、県が発表した直近の検査結果では、陽性者60人に対して変異株は55人、割合は91.7%。全国と同様、県内でもほとんどが変異株に置き換わっている。 大型連休期間中の人の動きも、感染リスクを高めたと見られている。直近の感染者の中には、普段会わない親族と会食した人が散見された。食事の場所が野外でも、大人数で近接すると感染リスクが高まるため、県は改めて、「同居する家族だけ」や「4人以下」で食事をするよう協力を呼びかけている。 他人のせいにするわけではないが、香川県と一番人流のある岡山県の感染者数も、129人と急増しているのが気がかりなところです。四国内他の3県は、愛媛県19人、高知県7人、徳島県12人と有難いことに比較的落ち着いている。一日の感染者数で驚いてばかりもいられないが、50人の陽性は爆発感染と言わざるを得ない。香川県下は、非常事態だ。 |