2021,03,29, Monday
本当に良かった。愛媛県今治市の正栄汽船所有のコンテナ船『エバーギブン』が、29日座礁していたスエズ運河からの脱出に成功したと報じられている。テレビニュース映像で見ると、400mの船体が斜めになって運河をふさいでいる。船体の総重量は22万トンもあり、コンテナを幾つ降ろすかまたその安全性はどう担保するか、いろいろ言われていた。
29日時点で360隻以上の船が、運河や周辺で足止めされて、長期化の懸念が広がっていた。スエズ運河庁がオランダ企業の支援を受け、牽引や土砂の浚渫を続けていた。運河長官によると、船は27日、一時的に約4メートル動いたが再び停止した。29日未明にタブボートの作業を開始した。このオランダ企業は、この数日間で離礁できるとの観測を示していた。 この事故で改めてスエズ運河の重要性を、世界が認識したことだろう。無事に通過していた現実から、一端その利用が停止したら、莫大な費用がかかることも、損失が広がることも分かった。心配されているのは『テロ』や『政変』だが、『砂嵐』という自然災害が一番の敵であった。運河を通過する際には、最大限の注意をしているところだが、運河の中にも『まさか』という坂があったようだ。 決して防げなかった事故ではないと思うが、関係者には事故の検証を十分にして、再びの事故がないようにしてほしい。特に日本はこの運河を通ってヨーロッパーへつながっている。今では石油が注目されるところだが、日本からの輸出品もここを通っている。 |