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松がつなぐあした震災10年海岸林再生の記録by小林省太
新型コロナウィルスの感染者が、身近で出ています。と言うのも噂の域を出ず、知人にと言う訳ではありませんが広がっています。22日の四国新聞では、新規感染者12人、陽性累計567人、80歳超3人死亡と報じられています。県は高齢者施設の1.5万人全職員にPCR検査を、早ければ2月から実施すると発表しています。

さて新型コロナウィルス対策として、「密閉・密集・密接」を避けて、マスク・手洗い・消毒を徹底しています。「昼夜の不要不急の外出を控えなさい」と言われても、会社とスーパマーケットへは出かけています。そうそう「百笑ももえ」の保育園迎えでも外出しています。それ以外は、ほとんど「STAY HOME」です。うどん屋、ラーメン店へも自粛しています。馴染みの店には、『ゴメンなさい』しかありません。

そんな中、楽しいことに明け暮れています。仕事もやりたいことだけして、求められることに答えています。またアメリカ合衆国の動向も、国内での報道と真逆な情報にも接しています。ただし、これも『真実』かどうかは、半信半疑の域を出ませんが、知らない事を学ぶ読書も面白いし、このところ『魏志倭人伝』にはまっていましたが、邪馬台国は沖縄だったby木村政昭の本の中でも、『古事記&日本書記』の重要性が言われています。

そんな中にあって、今日の小欄は標題の『松がつなぐあした震災10年海岸林再生の記録by小林省太』であります。2020年12月15日初版第1刷発行・愛育出版。簡単にまとめれば、東日本大震災の津波で流された海岸防災林を作り直す活動が、宮城県名取市を舞台に続けられている。その営みは自然災害との戦いであり、次なる災害への備えでもある。が、その活動は一NGO(オイスカ)が地元の人々とともに担ってきた。

それは100ヘクタール(サッカーグランド140面相当)という途方もない規模の海岸に、マツの苗37万本を種から育て1本1本手で植える前代未聞のプロジェクトだった。プロジェクトにかかわった多くの人たちの、情熱や意地、忍耐、共感、信頼といった感情と、次々にカタチを成していく周到な計画や理念とが一体になりプロジェクトは、10年という節目を迎える。

要するに本部を日本(東京都杉並区和泉)に置き、現在36の国と地域に組織を持つ国際NGO『公益財団法人オイスカ』が取り組んだ、「10年で100ヘクタールの土地に50万本のマツを植え、その費用10億円を全額寄付だけで賄う国民運動型プロジェクト」。そのオイスカは2011(平成23)年9月22日、震災後まだ先が見えない時にいち早く『海岸林再生プロジェクト10カ年計画』をプレスリリースした。

繰り返すが、「10年間に寄付10億円を集め、宮城県名取市の海岸100ヘクタールに、被災者が種から育てたクロマツ(有償の復興事業)の苗木50万本を植える」という骨子が世に出た。この10年間を振り返って見て、この早い立ち上げが、地元の協力、行政との折衝、そして寄付をしてくれる支援者探しという「三方面作戦」に繋がった。

行政との折衝は、支援金を貰うというのではなく、クロマツが深く根を張るために「かさ上げ(盛り土)」をするという行政の仕事との連携であります。オイスカ計画の主人公『吉田俊通』さんは、震災の10年前ある経済人に叱られながらアドバイスを受けたのだという。「オイスカは国や自治体のやることにアンテナを張っていないし、逆に自治体から声を掛けられることもない。地域への貢献が足りないし、認知もされていない。行政のいい施策に協力して仕事をするのもNGOのやり方じゃないか」と。

外務省の幹部からは、「お団子(ODANGO)でやってほしい」と言われたことも思いだした。海外では、公的なプログラムのODA(政府開発援助)とNGO(国際協力に携わる非政府組織)が協力して、発展途上国支援を進めたいということである。そうしたさまざまな背景が、今回のプロジェクトの原動力になった。ある意味学習が、組織をプロジェクトを強く大きくしている。

著者の小林省太氏(元日本経済新聞論説委員)は、最初から『海岸林再生プロジェクト10カ年計画』を見てきた。ありのままに加えることも、削除することもなく坦々と綴っている。読みやすい本で、飽きずに最後まで読むことが出来る本です。『松がつなぐあした』というのも気に入っています。『松(野)がつなぐあした』ではありませんが。



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| 社長日記 | 09:47 AM | comments (0) | trackback (0) |
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