秋季四国地区高校野球大会の二日目、高松商は愛媛1位の『聖カタリナ』と対戦し、1-4で敗退。来春の「選抜高校野球大会」出場がなくなった。長尾健司監督も試合後の談話で、「これが現時点の力」と言うとおり、むしろここまで良く戦ったと後輩たちを褒めてやりたい。私の一番の予想外れは、徳田叶夢投手の連投だった。更に予想外な結果は、その徳田叶夢選手が、9回途中まで5安打2失点に抑える好投を見せた。
試合は高松商の先攻ではじまり、1回表1アウト1・2塁で、4番安藤康城選手の打球が2塁ベース付近に飛んだが、ショートに捕られてダブルプレー。初回得点の『勝利の方程式』に、ならなかった。そして2回裏『聖カタリナ』の攻撃は、5番堀越選手に四球、8番桜井選手にセンター3塁打を打たれて1失点。しかし後続を三振に抑えて、0-1。
その後両チーム共に投手が頑張り、ゼロ行進が続く。7回表、高松商の攻撃1アウトから7番石橋颯選手がレフト前ヒット、これが高松商今日4本目の貴重なヒット。桜井投手は、136キロの速球とスライダーをうまく組み立て、昨日の高知・森木投手が好投手と言われていたが、今日の桜井投手がもう一枚上だった。
8番向井万旺は三振したが、9番徳田叶夢投手がレフト前ヒットで続く。2アウトながらランナー1・2塁。1番末浪佑絃のところで、パスボール。その後の四球で満塁になり、2番野崎隼斗選手が死球。押し出しで高松商が1点奪取、これで1-1の同点に追いついた。『聖カタリナ』がここで2回目の守備タイムを入れて、期待の3番浅野翔吾選手をヒット性のセカンドゴロに仕留めた。
ここがこの試合のクライマックスだった。ここで1本あれば、『勝利の女神』が高松商へ転がり込んだ。これまで大活躍の浅野翔吾選手でヒットが出なかったのだから、これは仕方がない。8回裏聖カタリナの攻撃は、2番石川3番高岡が四球で出塁。4番川口の送りバントを高松商山崎悠矢捕手が三塁で走者を刺して流れを掴んだように見えたが、5番堀越が2塁打でまず1点。
ここで長尾健司監督は、徳田叶夢にかえて渡辺和大投手(1年)を送り出した。1アウト2・3塁で、聖カタリナ越智良平監督は、意表を突くスクイズを仕掛けて2点目。一年生渡辺和大投手はどこへも投げられず、1アウト1・2塁で7番井上を迎える。ここで高松商にラッキーが飛び込んで来た。と思ったシートゴロで、2塁手が1塁へ投げられず、ダブルプレー崩れで3点目が入った。ランナーの守備妨害も応援席で言われたが、高松商からの抗議はなかった。
1年生投手が出てきたところですぐさま『スクイズ』を仕掛けてくる越智良平監督は早稲田OBと聞いたが、流石に手慣れていた。相手が一枚も二枚も上だった。徳田叶夢投手は前日133球を投げ、連投の今日は104球とセーブした投球をしていた。昨日が8被安打の2失点、今日は8回途中だが5安打2失点と上々の投球だった。ご苦労さん。
課題の守備も2日間で1失策。結論から言えば、昨日の11安打から、今日の5安打(長打なし)。やはり、桜井投手が良かったということになる。県勢チームは1位の寒川が小松(愛媛3位)に惜敗。2位の英明は、明徳義塾(高知1位)に大敗した。香川県勢の選抜出場は、これでなくなった。
2日間、子どもや孫に楽しませて貰った高松商OB。応援バスを仕立てて移動しましたが、その他は高知で同窓会をする学年もあり、秋の晴天に恵まれ、本当に楽しい2日間でした。関係者の皆さまに、深く感謝をします。そうそう高知県で、『Go to eat』1,000円券1日1枚を頂きました。南国サービスエリア(当日県内使用)で、使いました。ありがとうございました。