2020,08,28, Friday
余りにも突然のことで、驚きました。持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、今月17日と24日、2週連続で慶応大学病院を受診していた。辞任を決めたのは24日だったと本人の弁。持病もさることながら、私も1次2次と合わせ8年8ヶ月は長いと感じていました。長期政権故の『奢り』が、安倍晋三首相の『らしさ』を帳消しにしていた。見苦しいばかり。
安倍晋三首相(65)は、28日午後の官邸での記者会見で、辞任する意向を突然表明した。『安倍1強』を誇った第2次長期政権は、7年8ヶ月で幕を閉じる。自民党は安倍晋三首相の後継を選ぶ総裁選に関し、9月15日(火)を軸に検討を始めた。二階俊博幹事長は、国会議員と各都道府県連3票による投票で実施すると発表した。党員・党友の投票は、省略するという。来月1日の総務会で、ひっくり返ることもあり得る。党費を払っているわれわれ党員を、馬鹿にするな。 安倍晋三首相は存命であり、臨時代理は置かず、後任が選ばれるまで執務にあたるのだから、党員・党友全員の投票をすべきだ。アメリカ大統領選のようなお祭り騒ぎは私も良しとしないが、地方にあっても党員・党友の投票を粛々とおこない、その結果に国会議員票を加えれば良いのだ。むしろ国会議員も、地方へ帰り、一票を投じたら良いのではないか。特別枠とするから、ここから談合とかが蔓延る。 私は昨今、『安倍晋三首相勇退』を主張していたが、それは長期政権故か、安倍さんの答弁に『誠実さ』を感じなくなったからだ。私のみならず、大勢の国民がそのように感じるようになったのではないか。「木で鼻をくくったような発言」が増えて、国民を馬鹿にしている雰囲気が漂っていた。「桜を見る会」がその象徴であった。政治は一寸先は闇だと言うが、総理大臣は国民のヒーローであり、最も期待する『明日の明星』であります。 さは言いながら退陣発表の安倍晋三首相には、いろいろ教えられた。第1次安倍内閣は、2006(平成18)年9月26日小泉純一郎元総理大臣の後継として登場。第90代内閣総理大臣として、366日の在位でありました。7月には、米国サブプライム住宅ローン問題が、表出しています。安倍さんの次ぎ91代は福田康夫元首相ですが、こちらも短命で365日の在位期間でした。 何と言っても圧巻は、2012(平成24)年11月民主党野田佳彦首相から『解散総選挙』の言質をとって、「約束ですよ、約束ですよ」と民主党を追い込んだのは政治家として『あっぱれ』だと感心しました。その後12月の総選挙で294議席を奪還し、3年3ヶ月ぶりの政権復帰をしました。そして年末の26日、第96代安倍晋三内閣が誕生します。そして1次内閣を学習の糧とし、2,800日余の在位期間は立派。 安倍晋三首相は昨年11月に、通算在職日数が桂太郎を抜き、歴代最長になった。つい最近は、2次内閣単独で吉田茂首相の2,616日を抜き去り、最長在位となったばかり。安倍晋三首相の自民党総裁任期は、2021年9月までとなっている。安倍晋三総裁が率いる自民党は、3度の衆院選と3度の参院選で勝利した。やはり選挙上手が、政治家の資質だろう。 |