2020,08,13, Thursday
2020は新型コロナウィルスの感染拡大で、春の「選抜高校野球大会」が中止、夏の地方大会も全国選手権大会も中止、全てが異様な中で独自の香川県大会がここまで行われてきた。13日の決勝戦は、尽誠5-0高松商で、甲子園交流試合を17日に控えている『尽誠学園』が高松商を完封し、まさに王者として『智辯和歌山』と試合をすることになった。
今日の試合は、甲子園交流試合の『壮行会』のような試合に終始した。序盤の3回が勝負と読んでいた長尾健司監督の読み通り、序盤本塁が遠かった高松商が、『尽誠』の投打に圧倒され完封試合になった。尽誠村上侑希斗投手が、初回表高松商の1死1・3塁からの攻撃、4番の笠居小史朗選手をスライダーで併殺に仕留めた。結果的には、これが勝負の分かれ目となった。 ここまでの4試合を全てコールドゲームで勝ち進んだ尽誠は、強打のチームの印象が強かったが、やはり村上侑希斗投手を中心とした堅守のチームであった。特に走塁は、全員の足が速い。盗塁のみならず、隙の無い走塁が光った。走攻守と言われる『基礎野球力』を、レギュラー全員が身につけているし、常に考えた野球を構築している。今日の尽誠には、高松商も全く勝機が無かった。 そは言いながら、高松商の松田光稀投手も自らの『らしさ』を遺憾なく発揮していた。尽誠学園これまでの4試合、コールド試合もありながら42得点。チーム打率.369という猛打をうまくかわして、4回まで2安打(ただし5四死球)というのは素晴らしかった。尽誠最初の5回裏の1点も、四死球や盗塁で1死満塁から犠牲フライで奪われたがノーヒットだった。その後は、抑えてここは見事だった。 尽誠学園は、甲子園交流試合が決まり、県大会で優勝して甲子園へ乗り込むことを早くから目標にしてやってきた。今日の試合は、『尽誠学園』の執念が高松商に勝ったと言えそうだ。交流戦を観ると、県大会初戦敗退で甲子園へ来たチームもあった。そういう意味からも、尽誠は香川の代表として、『智辯和歌山』と闘って勝って帰ってきまい。 私は昨日から一人で悶々と、高松商サッカー部員や教員からPCR検査の『陽性』反応が出たら、今日の試合は「辞退」になるのではないかと心配したのですが、香川県下4校の166人は全員『陰性』という結果で、こうして優勝戦も戦えました。結果尽誠は、更なる自信を付けた「壮行試合」になりました。頑張って下さい。高松商選手学校関係者保護者の皆さん、お疲れ様でした。楽しませてもらいました。 |