2020,05,29, Friday
このネタも、日経新聞です。米調査会社モーニング・コンサルトによれば、2019年に「米国のZ世代の間で最も感心が増したブランド」の9位が、ソニーだった。米GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)や韓国・サムスン電子は、10位以内に1社も入っていない。「Z世代」と言えば、1996(平成8)年~2010(平成22)年生まれ(諸説あり)の現在24~10歳の若者層。
国連推計などによれば、前のミレニアル(Y)世代(80年~95年生まれ/40~25歳)を人口で凌ぎ、消費や文化への影響力が絶大だとされている。 《millennialは、千年紀の、の意》米国で、2000年代に成人あるいは社会人になる世代。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ベビーブーマーの子世代にあたる「Y世代」や、「デジタル・ネイティブ」と呼ばれる世代と重なる。 またまたよく分からない「ジェネレーションY」だが「Y世代」とは、アメリカ合衆国などにおいて1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代のことである。インターネット普及前(ウインドウズ95)の時代に生まれた最後の世代で、幼少期から青年期にIT革命を経験した「デジタル・ネイティブ」の最初の世代でもある。つまりYの次がZと、記憶すれば良いのか。 「デジタル・ネイティブ世代」と言えば、分かりやすいだろう。物心ついた頃にはパソコンが一家に1台行き渡り、スマートフォンやアプリ、SNS(交流サイト)も普及して、IT(情報技術)リテラシー(活用能力)が他の世代よりはるかに高い。私のようにパソコンのキーボードを見ながら入力しているおっさんに対して、わが社の社員さんもほとんどがブラインドタッチ、キーボードを見なくて入力している。 一方で、多感な時期に起きた2008(平成20)年のリーマ・ショックで親世代の大量解雇を目撃しており、現実主義的で右肩上がりの経済成長を信じない。お金にはシビアでも本物を好み、理想を実現できるなら思い切りよく蓄えを使うことも平気だ。ブランド力復活の兆しが浮かんでくるのは、ソニーがそんなZ世代の好むサブスクリプション(定額課金)モデルやコンテンツ(情報内容)を積極的に駆使し、ゲームや音楽事業で存在感を増やそうとしたこと。人気のSNS(交流サイト)企業を買収したり、Z世代が創業したスタートアップに出資したことなどだ。 注目すべき点とはつまり、ソニーが少なくとも祖業であるエレクトニクス事業の延長線上ではないところに重点を移し、手応えを感じようとしているのがはっきりわかることだろう。記事には一切書いてないのだが、反面祖業の延長戦にあると思われる、スマホなどのカメラ技術を駆使した電気自動車をサプライズ発表している現実もある。 正月明けの7日、アメリカラスベガスで行われたCES 2020でのことで、ソニーは何を考えているのかよく分からない。この展示会は、「家具博」で「自動車ショー」ではない。ソニーの電気自動車は、ソニーからすると自動車の範疇でないという主張なのか。今日の小欄では、知らなかったY世代・Z世代とソニーを学んだ。今でもよく分かっていないのだが。 過去の話題ここをクリック |