2020,05,26, Tuesday
私は新型コロナウィルス感染症対策として、「PCR検査」と「接触アプリ」の活用に感心を持っています。この二つのセットで、感染拡大を抑えることが出来る。安倍晋三首相は25日の記者会見で、新型コロナウィルスへの対策として、6月中旬をめどに、感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォンアプリを導入すると表明した。
プライバシー保護に配慮し、「個人情報は全く取得しない」と説明している。今の安倍政権の言うことを、そのまま受けとる国民は少ない。だから、個人情報の取得は出来ない。昨日の小欄で、オーストラリアで導入が計画されているシステムは、個人情報が政府のサーバーに取り込めるようになっている。 しかしその使用は厳しく限定し、保健関係機関だけからのアクセスにし、罰則規定も設けている。首相が国民に丁寧に説明して、導入すると報じられている。この裏読みをすると、一旦蓄積されたビッグデータは、別の機会に善用することも出来る。私はデータ集積が、必ずしも悪いことだ、即個人情報保護法違反だとは言い切れないと考えている。 その機械的仕組みは、先に小欄に書いたとおりだが、安倍晋三首相は「感染者を出来るだけ早期に発見する。クラスター(感染者集団)対策を一層強化することが必要だ」と言明している。これだけでは具体性が分からないと不満を覚えていたところ、26日政府は、詳しい仕様を公開した。近距離無線通信の「ブルーツース」を使い、使用者同士が近づいたことを記録。 陽性者と1メートル以内に、15分以上一緒にいた人に通知する。プライバシーに配慮し、個人情報の登録なしで使用できるようにする。厚生労働省が民間企業に委託し、6月中旬の運用開始を目指す。多くの人が使わないと機能が発揮できないため、6割程度の普及率を目指す。多言語対応や、高齢者に分かりやすい操作法も求める。 アプリはスマートフォン(スマホ)上で最小限の電力消費で常時動いている状態にある。もっとも私のように、「位置情報」をあえてOFFにしているモノも中にはいるが、これは消費電力の削減のためで、アプリが導入されたら私もONにする。「位置情報」は、スマホの「地図案内」機能を使うの時にも、必要になる。 利用者同士の接触記録は、互いのスマホの中だけに14日間保存する。PCR検査で「陽性」と診断された利用者が、保健所からのメールで届く専用の番号を入力すると、過去14日間に濃厚接触した可能性のある人にアラーム通知が届くようになる。するとこの結果を持って、PCR検査を申し出れば、検査をしてもらえることになる。 これだと陽性者の氏名も特定されず、どこで濃厚接触したかも分からない。陽性者がよほどの悪でない限り、正確な情報のやり取りが出来るとおおいに期待する。ある意味、「SNSワクチン」と言えるのではないか。本当の新型コロナウィルスワクチンが開発されるまで、「SNSワクチン」頑張れ。 |