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米中技術覇権争いに拍車ファーウェイへの制裁強化
日経新聞5月16日(土)に、標題のニュースが大きく報じられている。1面と7面にダブルで取り上げている。小欄ではこのところ、渡邊哲也氏の著書で、米中貿易戦争(渡邊氏は「米中戦争・貿易編」と書いているが)の経緯を詳しく取り上げている。私は新型コロナウィルス感染症の拡大も怖いが、米中貿易戦争も日本が大きく影響を受けると読んでいて、こちらの進展にも私は、注視している。

今日のネタは、トランプ政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する規制強化をしているというものだが、中国が「抜け穴」を使ってファーウェイの応援をしているとばかりに喧伝している。米商務省は19年5月、ファーウェイを安全保障上問題のある企業を並べた「エンティティー・リスト(EL)」に追加した。ブラックリストと思えば、分かりやすいか。

米国製の部材やソフトウェアの輸出を事実上禁じ、ファーウェイがスマートフォンに、米グーグルのソフトウェアを使えなくなるなど影響が出た。ただ外国製で、米国由来の技術やソフトウェアが25%以下であれば規制の対象外との規則により、あやしい外国製半導体の輸出が続き、トランプ政権内で問題視する声が高まっていた。

米政府による禁輸措置の強化で、ファーウェイは半導体受託生産の世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)や電子部品メーカーなどとの取引が制限され、主力製品のスマートフォンや通信基地局の生産に支障が出る可能性がある。ファーウェイは19年5月以降、部品調達の見直しを進め、スマホ主力機種では米国製部品を減らし、中国部品の使用比率を高めている。これが25%の抜け穴である。

ただ基幹部品の半導体の生産の多くはTSMCに委ねてきており、同社との取引が米政府によって規制されることに危機感を強めていた。またTSMCは、米の禁輸規制強化を受けて「米国のルールの変更に従う」とのコメントを出している。加えて台湾の業界関係者の間では、TSMCが米政府の要求に応じ、新工場(アメリカ国内)建設を表明したことで、規制強化を回避できるとの期待も出ていた。

続きになるが、半導体受託生産の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が15日、米国で120億ドル(約1兆3000億円)を投じ、新工場を建設すると発表。同社は、ハイテク分野で覇権争いをする米中双方にとって重要な半導体の技術を持つ企業。新工場は米南西部アリゾナ州で2021年に着工し、24年に量産を始める。生産能力はウエハー換算で、月2万枚と規模が大きい。

TSMCは米アップル社のiphoneなど、IT(情報技術)機器の頭脳となる半導体の生産を担う。米企業はTSMCにとって最得意先で、売上高の約6割を占める。ただ、直近では中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)が、売上高の約1割を占める第2位顧客に浮上している。TSMCは米中両国にとって、なくてはならないサプライチェーンの一つであり、手中に収めることが、覇権への道であることは間違いのないことだ。

11月に大統領選挙を控えるトランプ大統領が、対中姿勢を一段と厳しくしている。14日放送のFOXビジネステレビ(数少ないトランプ支持メディア、その他は「フェークメディア」とトランプは呼ぶ。その他はクリントン支持だったと言われている)のインタビューで、「中国との関係を遮断することも出来る」と、断交とも受け取れる異例の強い表現で中国を威嚇した。

現実味の乏しい発言の背景には、大統領選挙への焦りがある。支持率は、全米に非常事態宣言を出した3月半ばにいったん過去最高を更新したが、その後は伸び悩む。その打開と共に、感染拡大を防げなかったとの批判をかわすスケープゴート(いけにえ)が中国だ。トランプ大統領は新型コロナウィルスの感染拡大で、中国の責任を問うため報復措置を検討しているという。再選のためには「あいつが悪い」と、「鬼」を作るのは洋の東西を問わず、人の心理のようだ。


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| 社長日記 | 09:11 AM | comments (0) | trackback (0) |
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