2020,05,08, Friday
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、自宅で過ごす人の多くが「ニンテンドースイッチ」などのTVゲームに興じる姿が報道されている。CMでも盛んに宣伝されて、任天堂はコロナで未曾有の売上増だろうと私は横目に見ていた。それが減収減益予想とは、これ如何に。ゴメンナサイよく見ると、21年3月期でありました。スイッチ部品調達が、遅れるからと言う予想からの発表であります。
任天堂は7日、2021年3月期(来期)の連結業績予想を発表し、売上高が前期比(2020年3月期)8.3%減の1兆2千億円、純利益は22.7%減の2千億円と、減収減益になる見通しを発表した。新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、主力家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の生産や販売数量が一定期間落ち込むと見込んだことによる。 19年度のスイッチの販売台数は、1月に上方修正した1950万台の目標を大きく上回り、2103万台を記録した。やはり実感通り「ニンテンドースイッチ」は売れているのだ。19年9月に発売した携帯電話専用の「ニンテンドースイッチ・ライト」が、このうち619万台を占めた。20年度は1900万台と計画した。 同時に発表した20年3月期連結決算は、売上高が前期比9.0%増の1兆3085億円、純利益は33.3%増の2586億円でした。純利益は、2790億円だった09年3月期に次いで過去2番目の水準と絶好調であります。利益率19.8%と、実に高収益決算であります。3月に発売したスイッチ向けソフト「あつまれどうぶつの森」のほか、「ポケットモンスター」の新作の販売が好調だった。 それが来期は、一転して減収減益。部品調達の遅れなどから、「思っている全てが実際に製造できる状況にない」とし、新型コロナウィルスの終息が遅れれば予想の変更があり得るとの考え方をあきらかにした。夏頃には、コロナの影響が一定程度収まるとの前提で組んでいるようだ。上場企業のIR情報は、義務とは言え大変だ。 株価も45,000円を超える高値まで伸びているが、8日前場では5%ほど下げている。増収増益の発表後は、株価も高騰するのかと思いきや株価は、素人の私でも業績に完全リンクはしていない動きがあると思います。サプライチェーンは、今後見直されることだろうが、グローバリズム(ヒト・モノ・カネの自由な流れ)万能から、「本質」を問う考え方も台頭してきそうだ。 |