23日の四国新聞の「一日一言」に、「巣ごもり消費」という名言が取り上げられている。自宅で過ごす時間が増え、スーパーマーケットやコンビニなどで、カップ麺や冷凍食品を大量に買い求める人のことだ。実際、2月の通信サイトやネットスーパーの売上は2~3割増。弊社もマルナカ仏生山店の近くにあり、買い物客が増えているのは実感している。
開店前から並んでいる光景も、目にすることがある。初期の頃は、ティシュペーパーやトイレットペーパーが目的であったようだが、今頃は、食料品のまとめ買いが多い。中にはマスクや消毒液購入を見込んだ人もいるようだが、こちらはドラッグストアーに多少の販売があるようだ。それも週に2~3度、あるかないか。入荷がない日には、「入荷なし」の張り紙があります。
巣ごもり消費で思い出されるのは、2008(平成20)年のリーマ・ショックの時。節約のため、外食を控えるなどの消費行動が見られた。自粛ムードが広まった11年の東日本大震災では、インターネット通販が売上を伸ばした。その後の「ふるさと納税」がさらに、ネット販売を押し上げた。
今回は、感染防止のため人混みを避ける人が多い上、ネットサービスの更なる浸透もあり、巣ごもり消費の傾向はより顕著になっている。缶ビール類の消費も、ウナギ上りのようだ。私の行動パターンでも、3月の夜の外食は極端に少なくなった。ゼロとは言わないが、ライオンズクラブの例会等も中止になっている。
意外な商品として、テレワークでなまった体を動かそうと、筋トレ用具を買い求める人も多いという。いろいろな工夫でこの苦境を乗り越えようとしている庶民の営み。弊社は新型コロナウィルスの影響が遅効して来る業界で、遅れてくるだけにその影響力は計り知れないモノがあると、考えています。
稲盛和夫塾長は、「ピンチはチャンス」と言うのだが、とにかく前向きに考えることしかない。この惨禍は、神が人類に与える試練かも知れないが、超えられない試練を神は与えないとも聞く。どうにかして、この期を脱したい。