瀬戸内海小豆島近海で捕れるハモを、「小豆島島鱧」というネーミングでブランド化して売り込んでいる、土庄町伊喜末の四海漁業協同組合は、島鱧を一層PRしようと、島内の宿泊施設の代表者や飲食店の料理長ら30人を招いて17日に試食・提案会を開いた。参加者は加工施設を見学したり、島鱧を使った料理を味わったりしながら、島鱧の魅力を再確認した。
四海漁業協同組合は、今年も11月30日岡山後楽ライオンズクラブらが主催して、「海底探検シンポジウム」が開催された舞台です。同漁協からの底曳き船が、いつもなら魚を狙うのですが、この日ばかりは海のゴミを狙って網を入れるのです。その様子を、岡山後楽ライオンズクラブのメンバーや高松栗林ライオンズクラブの私ら、そして何よりこれからを背負う子どもたちが見ます。
この四海漁業協同組合だけかもしれませんが、通常の漁で偶然網にかかった海ゴミも、これまでは海に帰していたモノを今では引き上げて、港の一角の決められた場所に集荷するそうです。そのゴミは土庄町が集めて、高温焼却すると聞いています。「海底探検」では、港に上がったゴミを、分別収集しました。特にプラスチック系のゴミが、大小多く集められました。
今日の話しはゴミではなくて、島鱧(ハモ)です。同漁協は2016年に商標登録した島鱧について、「島鱧と名乗れるのは重量が300グラム以上で2㎏未満のモノ。網擦れによる魚体の傷を防ぐため網を引くのは1時間程度と定めている」などと、4項目の基準を説明した。漁獲時、水揚げ時、出荷時と場面ごとに選別するなどして、高い品質を保っていることを強調していた。
漁獲してから、ストレスを軽減させるために一時的に泳がせておく畜養水槽なども案内。17年に整備した加工施設では、2台の機械を使ってハモを開いたり、骨切りをしたりする作業も公開。参加者は短時間で鮮やかな加工に目を見張り、「残った骨はどうするのか」「骨切りの間隔や厚さは変えられるのか」などの質問を投げかけていた。
試食会では、「しゃぶしゃぶ」や「つみれ」、「天ぷら」「南蛮漬け」など6品が用意され、参加者30人は多彩な料理に舌鼓を打っていた。確かにハモは、骨が多くて調理が大変だ。それをある程度「骨切り」して提供出来れば、次の手が考えられるように思う。「考える」は、漁業にも求められることだと私も思います。