2019,12,20, Friday
警察庁は19日、一定の違反歴がある高齢者に対する「運転技能検査」を創設し、免許更新時に技能試験を義務づける方針を固めた。コース上で実際に運転する状況を判定し、合格しなければ免許更新が出来ないようにする。また、衝突被害軽減ブレーキなどを備える安全運転サポート車(サポカー)が条件の「限定免許」も新設する。今ある、「オートマチィクス車」限定のようなモノになろう。
これから法令改正をして、2022年度を目処に運用開始を目指す。技能検査は教習所などで行い、右左折や一時停止などがスムーズに出来るかどうかを採点評価する。対象年齢は75歳以上か80歳以上とする案が浮上している。75歳以上の運転者で、過去3年で何らかの違反があった人は2割に上る。しかし違反歴がない人も、対象になるようだ。 また70歳以上が免許更新時に必要な高齢者講習の「実車指導」で、受講者全員の運転技能レベルを判定し、通知する制度も導入する方針。こちらも、違反歴がない人も対象となる。結果にかかわらず、免許更新できるのだが、客観的な指針を示し安全運転を促す狙いがある。抑止効果を狙った措置と思われる。 警察庁が創設する方針の「運転技能検査」について、対象者を「一定の違反歴あり」とし、受検は「繰り返し可能とした背景」には、急務となっている高齢運転者の事故対策を強化する一方で、高齢者いじめになるような「冷たい制度」にはしないという考え方が背景にある。検査で不合格ならば、免許更新できない制度は「権利の剥奪」とも言える。 特に田舎にあっては、公共交通網だけではとても日常生活が出来ないという「高齢運転者」もいる。私の知るK氏は、「90歳」という張り紙をして、軽自動車を毎日運転している。高松よりもっと田舎もあるだろうし、信号も横断歩道もないところもあるだろう。道路交通法は田舎も都会も区別なく適用になるというのはよく分かるが、ローカルルールは考えられないモノだろうか。 恐らく自動運転車も、都会では10年以内に実用化できると聞くが、ここでも田舎は取り残されるだろう。どうにかして交通事故をなくし、それでいて快適な毎日が送れないモノだろうか。規制規制だけでは、問題は解決しないと思うのだが。 |