私たちの世代は、「常磐ハワイアン」と聞くとよく分かる。湯川正さんがラインの明大中野渡ゼミのグループに、「ハワイへ嫁と行った」と投稿したモノだから、「それじゃみんなでハワイへ行こう」と今日の行幸となった。メンバーの一人三浦慶明さんが、上皇様に似てきた。みんなが揶揄して、上皇様と呼ぶ。不謹慎な奴らだ、一緒にいたら恥ずかしくなる。
と言いながら、私が一番迷惑を掛けているのかもしれない。高松からは、JAL一番に搭乗し、8:40に羽田空港で東京駅行きのリムジンのチケットを買う。「スイカ」が使えると便利なのに、券売機ではスイカも使えるようだが、ダイレクトに使えたらわれわれ田舎者には有難いのですが。しかし確認してみたら、一番早い9:20のバス便でも到着が9:50分で、10時発の「ハワイアンズ」行き無料バスに乗り遅れそうだ。
チケットをキャンセルして、モノレールに乗り換えた。羽田空港から浜松町まで各駅停車でも30分、ここから東京駅は10分もかからない。無料バスは、東京駅八重洲南口から有楽町方面へ歩いて7分とは言うが、初めてのところは場所が分からない。旧富士屋ホテル前というから、道路を東へ渡って、八重洲ブックセンター前を通過してさらに歩く。
しかし見る限り、このあたりに大型バスが停車しょうもない。見ると道路反対側、つまり東京駅側の一角にバスが数台止まっている。JR東京駅バス停ではないと聞いていたが、もしや。ここから乗車して、ハワイアンズまで3時間弱。半分くらいの席が埋まっている。予約は、幹事役の遠藤素弘さんがやってくれていた。電車だと、片道2,000円程度かかる。
バスは東京駅以外、新宿や横浜・千葉からも出ているようで、各自13時前後にフロント前へ集合した。被災者の宮本嘉二さんは、クルマで来て、夕食後帰った。「サバ」の漁期に入っていて、今日もこの福島沖から大量の「サバ」が石巻港へ上がっているみたい。サバには、週末も日曜日も関係ない。現役バリバリは、私と彼だ。しかし二人はまだ元気で、湯川正さんは、腰痛が原因不明で苦しんでいる。
昼ご飯は「軽く」と言いながら、そばやで、三人は、夕食の17時(宮本が帰るというので早くしてもらった)まで、呑んでいた。結局そばを食べたのは、通風の遠藤素弘さんだけだった。恐ろしいドラマの幕が、上がってしまった。このグループは、宮本嘉二さんの下宿「小池さん宅」でよく呑ましてもらった組だ。昔を思い出す。
従業員さんに聞くと、800人が働いているという。55年前にここが出来た時も、炭鉱労働者家族救済のためと聞いた。素人の彼女たちが、フラダンスを勉強して、必死で「常磐ハワイアン」を立ち上げた。雇用800人は、ここ福島県いわき市でも、大企業だろう。私もここへ来たのは初めてだが、今日はフラダンスを観て、ラーメン餃子を食べて、その後は覚えていない。また明日に続く。