10月30日(水)14時から、高松商工会議所会館2階大ホールに約500人の聴講生を集めて、香川県・香川労働局・厚生労働省等の共催で、標題セミナーが開催されました。私は、基調講演「いわゆる同一労働同一賃金に企業はどう対応するか(講師・弁護士安西愈氏・高商OB)」を聞くためだけに、参加しました。実に多くの資料に目を通しましたが、社会保険労務士、総務担当者向けの話しかと思いました。
安西愈元高商紫雲会東京支部長は、労働問題専門の弁護士として著名で、7月23日(火)にも香川労働局の呼びかけで、サンポート小ホールで同様のタイトルで講演をしています。その際には、高商紫雲会役員も大勢参加していましたが、参加者が多くなっている本日の会場ですが、役員の顔はありませんでした。専門過ぎると、私も思いました。それでも私は飽きずに、聞いています。
冒頭、香川働き方改革推進会議構成員が登壇して、宣言書を朗読していました。そのメンバーが多彩であり、驚きました。
日本労働組合総連合香川県連合会(労働組合)
香川県経営者協会(大企業経営者)
香川県商工会議所連合会(大中経営者)
香川県商工会連合会(大中小経営者)
香川県中小企業団体中央会(中小企業経営者)
(一社)香川労働基準協会(民間)
香川県社会保険労務士会(専門士)
香川県(官)
四国経済産業局(官)
香川労働局(官)
基調講演の「同一労働同一賃金」の解釈ですが、日本は労働力人口の超減少社会の到来にあって、多様な働き方の実現による1億総活躍社会を目指し、最大のチャレンジである働き方改革を推進し、働く人の視点に立って、一人一人の事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現するという壮大な計画です。
どのような雇用形態を選択しても、納得が得られる処遇を受けられ、多様な働き方を自由に選択できるようにし、わが国から「非正規」という言葉を一掃することを目指すという、平成30年6月5日の「経済財政運営と改革の基本方法(骨太の方針と呼ばれている)」に即して、具体的解説がなされた。
一口に言って、同一労働同一賃金の導入とは、「正規と非正規」労働者の不合理な待遇解消のことであり、仕事ぶりや能力が適正に評価され、意欲を持って働けるよう、同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者)と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)との間の不合理な待遇差の解消を目指すモノであります。