2019,10,29, Tuesday
私の従兄弟に、福岡で芝居をやっている支那海 東という作・演出家がいます。私が例の「会長日記」を贈呈したら、丁寧な礼状と、「黒いダイヤ(2007年11月25日)於筥崎宮お潮井浜上演」のDVDを贈ってくれたのです。一刻も早く観たかったのですが、本編186分は、ちょちょいとは観られない。それでも三十年目に彼がくれた、最初のDVDだ。何か訴えるモノがあるのではないかと、心して観ました。
上演は2007年だが、このDVDのクレジットタイトルを見たら、作成は2017年春となっていた。上演から10年も経過しているが、最新版を頂いたようだ。流石に3時間は長い。だから、このタイミングになってしまった。一口に言ってしまうと、「格好いい」。長い台詞も従兄弟の東が書き、役者に語らせている。 また自らも、役者として出演している。商業劇団ではあるが、総数15名ほどの集団であるから、一人何役の多能工集団のように思う。劇団というか劇衆は、1978(昭和53)年からというから、41年前、私の長男誕生と前後して発足している。東の役者歴は、もう50年にもなるだろう。根っからの舞台人である。両親が医者だからすねをかじったか、粉骨砕身身を粉にして働いたかは知らないが、いずれにしても芝居にカネはかかりそうだ。 東の最初の舞台は、私が大学1年の時だったと思うが、唐十郎(東京府東京市出身。明治大学文学部演劇学科卒業。劇団「唐組」主宰。父は理研映画で監督・プロデューサーを務めた大鶴日出栄。前妻は女優の李麗仙(1967年結婚、1988年離婚)、長男は俳優・小説家・映画監督の大鶴義丹。1989年の再婚後にもうけた長女は女優の大鶴美仁音(みにょん)、次男は大鶴佐助。)の主宰する上野不忍池での「赤テント」公演だった。 劇の冒頭で不忍池から顔を出したのが、今の支那海 東(当時の名は覚えていない)だったと記憶している。その時に、「凄いな」とビックリしたことを今でも鮮明に覚えている。その後、生誕の地福岡県に帰って今に至っている。毎年の年賀状には、その時々の芝居のポスターがアレンジされていた。生を見る機会はなかったが、このDVDでも迫力は十分伝わる。そして繰り返すが、格好良い。 一度機会を作って、私の中に感性があるうちに、生を観に行こう。過日の看護師の従兄弟も格好いいが、支那海 東もかっこ良い。そうそうテレビコマーシャルで、はるな愛が「どこみてんのよ」と叫ぶ共立美容外科医院のCF、あれも従兄弟の南﨑尚が作っている。そう言い出すと、私の従兄弟は優れモノが揃っているな。最年長の私も、うかうかしていられない。 |