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改訂版金持ち父さん貧乏父さんbyロバート・キヨサキ
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん」シリーズは、随分多くのモノが出版されている。標題の本も探せば自宅の書庫から出てくるだろうが、つい一ヶ月ほど前に抽選会で改訂版を頂いた。元は2013年11月に初版第1刷発行の有名な本で、ここにあるのは2017年初版第23刷、「アメリカのお金持ちが教えてくれるお金の哲学」と、副題がついている。また書庫で埃を被らないように、早速読んでみた。

「大学へ行って良い仕事に就き、お金を貯めて借金を返し、長期に投資して、投資対象を多様化しろ」という昔からのアドバイスが今日の、急速に変化する情報時代においては、時代遅れのアドバイスになっているというのがロバート氏の主張のようだ。投資方法の様変わりと言うより、行き方の変化といった方が良さそうだ。

お金と投資に関するロバートの考え方は、社会通念と対立することも多い。率直な、そして時として不遜、かつ勇気ある発言をするとの定評を世界中で得ている彼は、ファイナンシャル教育の大切さを情熱を持って臆することなく語る唱道者の一人だと著者紹介で述べられている。確かに日本では、ファイナンシャル教育が全くされていないと私も感じている。

私もおっさんになって、ファイナンシャル・プランナーの勉強をしたが、そもそも論からいえば、小中学生の頃に学んでいれば今とは随分違う金銭感覚の持ち主となっていたと思う。高齢者の域に入って、死ぬまでに2,000万円のキャッシュが必要と言われても、ほとんど打つ手がない。田村正之さんの本にも触発されて、私もこの年になって「足りるかな」と思い始めた。

ところで本の中身だが、主人公少年の周りには「実の父親」と「友人の父親」がいる。二人の違いと言ったら、実の父親は「金への執着は悪の根源だ」と言っていたのに対して、友人の父親は「金がないことこそが悪の根源だ」と言っていた。「実の父親」は、大学を卒業して教師をしている。「もう一人の父親」(友人の父親だが尊敬していてもう一人の父親と呼んでいる)は、起業して経営者である。

冒頭と被るところがあるが、学校ではお金について教えない。学校で教えるのは学問的知識、専門的な技術だけで「お金に関する実際的な技術」は教えない。学校で優秀な成績を取ったはずの銀行員や医者、会計士たちが一生お金のことで苦労しなければならない理由の一部はここにある。国家も同じだ。国家が財政難に苦しんでいる理由の一部は、高い教育を受けたはずの政治家や政府の役人が、お金に関する訓練を全く、あるいはほとんど受けないまま財政上の決定を行っていることにある。

何とも手厳しい指摘だが、的を射ている。のちに金持ちになった「もう一人の父親」は、自分にそれを買うだけのお金がない時、何も考えずに「それを買うお金がない」と言ってしまうと、頭が働くのを止めてしまうのだと説明してくれた。「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」と自問すれば頭が働き出す。

この父は何も、ほしいものは何でも手に入れろという意味でこんなことを言っていた訳ではない。世界で最も優秀なコンピュータ、つまり自分の頭を使えと言いたかったのだ。「私の頭は毎日使っているからどんどんよくなっている。頭がよくなればなるほど、お金も儲かる」そう言っていたこの父にとっては、何も考えずに「それを買うお金がない」と言うことは、頭を怠けさせることに等しかったのだ。

二人の父はどちらもよく働く人だったが、一方の父はお金のことになると頭を休ませてしまう傾向があり、もう一方の父は大いに頭を働かせる傾向にあった。それが長い間続いた結果、一方は経済的に豊かに、もう一方は貧しくなっていった。頭の中の考えが、その人の人生を作る。

お金は力だ。だが、それよりも強いのはお金に関する教育だ。お金は懐から出たり入ったりするが、教育を受けてお金がどのように働くか、その仕組みをマスターすれば、お金を働かせて富を築くことが出来る。前向きの考え方というのは人生哲学としてはすばらしいが、それだけではうまくいかないのは、多くの人が学校へ行って教育を受けているにも関わらず、お金がどのよう働くかについては全く習わないからだ。そういう人は一生、お金のために働くことになる。

「もし人生から教訓を学ぶことが出来れば、きみは成功する。もし学べなければ、人生につつき回されるばかりだ。人間には二種類ある。一つは人生につつきまわされても、タダそのままにしておく人たち。もう一つは、怒ってつつき返す人だ。でも多くの人は、つつき返す時に相手を間違える。上司や仕事そのもの、あるいは旦那様や奥さんに向かってつつき返すんだ。みんな人生が、自分をつついているとは知らないからだ」

もしきみが人生からのこの教えを学べば、大きくなってから、賢明で、裕福で、幸せな青年になれる。もし学ばなければ、賃金が安いとか、上司が嫌だとか仕事に文句を言い続けて一生を終えることになるだろう。お金の悩みをすべて解決してくれるような何かデカいことが起こらないかと、一生夢だけ持ち続けるのだ。

そしてなぜ自分には、お金の悩みが尽きないのだろうかと考える。そして、お金がもっと手に入れば問題が解決するのだと思う。お金に関する教育が自分に足りないことが問題なのだと気づく人はほとんどいない。自分自身が問題なんだと気づけば、自分のことなら変えられるし、何かを学んでより賢くなることも出来る。

たいていの人が、自分以外の人を変えたいと思う。よく覚えておくんだ。ほかの誰を変えることより、自分自身を変えることのほうがずっと簡単なんだ。


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| 社長日記 | 09:56 AM | comments (0) | trackback (0) |
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