毎年この時期に、香川県主催の標題の講演会が、高松市林町のサンメッセ香川小展示場で行われます。恒例で、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会からも、100名程度の会員さんが来ています。探すとなかなか出会わないのですが、トイレなどで偶然で会うと、顔見知りが随分来ています。県下一円から、公務員さんも多いようです。彼らは首から、ストラップを下げています。
本日のプログラム1は、「部落差別をこえて~取材ノートから」、講師は臼井敏男氏(元朝日新聞論説員)。東京大学法学部卒業後、朝日新聞社入社。1970年終わり頃、福岡県行橋市に転勤。そこで「部落」の取材をはじめる。その後東京へ、2010年に「部落差別」という本を作ったようです。部落と呼ばれる地域は、全国に5,000箇所ほどあるそうです。
「部落」と同意語として使われる「同和地区」の指定は、全国に約4,500箇所。そこに住む人は約220万人。この差は、1969-2002の間に同和対策事業のために指定したのが「同和地区」です。指定を拒んだのが、その数字の差と言われています。香川県下の同和地区は、46箇所約8,800人。部落の頃が7,500人だったので、金目当てで同和地区に入った人が少なかった。
1969-2002に政府は、住宅環境から、働き場環境から、人心一新政策に取り組んで、対策費を多く入れました。そして上記の数字は、1993年政府が最後に調査した結果で、その後の調査はありません。1969-2002は住宅の建設、多くは屋根に湯沸かし装置を付けていて、知らないモノにも知らせていました。
私の前職は麺職人で、素麺も作っていました。このエリアでも販売してくれる八百屋さんがあって、もっぱら私が自転車で配達していました。支払も良くて、ストレスになることは一度もありませんでした。ただ高校生の頃、瓦町駅裏の学校へ通じる道で、部落名を名乗って3対3で恐喝されたことがありました。
転じて今の仕事で、もう20数年前になると思いますが、私が紹介したテナントでトラブルが発生し、大勢の人が集まって怖いと自宅にSOSがあり、私もすぐに駆けつけました。午後8時半頃ですが、孫へのクリスマスプレゼントを買いに来たら、店がもう閉まっていた。中に人がいたので、ドアを叩いて買い物をしたいと強くアピールしたようです。
この前の話しですが、部落の人に呼ばれて、遠方の住宅を売却するように依頼されて、仲介をしたことがありました。何のトラブルもなく、希望価格で売却が進みました。その時の娘さんが、大勢の人が集まって怖いというグループのリーダーでした。私の顔を見て、彼女の一声で大勢の人は立ち去りました。店長に無理を言って、じいちゃんはプレゼントを購入出来ました。
このような経緯からか、私は就職でも結婚でも、部落調査をしたことがありません。きれいごとを言う訳でもありませんが、部落に住んでいるとて、本人に何の責任もないのです。追いやると、迫ってきます。普通の付き合いが、1番良いと私は思います。
そしてプログラム2は、「おばちゃん目線で見る社会の問題~みんなハッピーにクラスには~」講師は、谷口真由美氏(法学者)。紙幅の都合で、こちらの解説は省きます。