2019,06,10, Monday
2018年度に香川県内に移住した人は、前年度比322人増の1697人で、4年連続で過去最多を更新したことが県のまとめで分かった。統計を開始した14年度(753人)の2.25倍となり、年齢層は前年度に続いて20~30代子育て世代が過半数を占めた。県が大都市圏で開催する移住フェアや、各市町が取り組む移住支援策が奏功したとみられる。
移住者数は、県外在住者が各市町窓口に転入届を提出した際の任意アンケート結果などを集計した。進学や転勤による転入は、含まれていない。まとめによると、17市町のうち、高松や坂出など5市2町で前年度の移住者数を上回った。香川県宅建協会もこの大都市での移住促進イベントに積極的に参加して、住生活環境の情報を提供している。 私も数年前に、東京スカイツリーでの香川県が仕掛けた移住相談会へ参加したことがあります。人の生活の基本は、仕事プラス衣食住であります。このうちの「住」に関する情報提供に、一役を託されました。せこい話しですが、香川県からは旅費交通費の支給はありません。組織(香川県宅建協会)が負担して、移住希望者への情報提供をしました。 余談になりますが、平成23年の東日本大震災で被災され、香川県へ来た人たちに住まいを斡旋したのですが、6ヶ月程度の短期間でしたが、家賃はタダ。香川県は死んだふりです。そして、契約関係の仲介業務報酬もタダでした。被災者から貰おうとはゆめゆめ考えていませんが、香川県からは正当な報酬は貰って当然と思いました。その後被災者の御夫婦は、高松市内で自営業をされているそうです。 市町別では、高松市が290人で最多となり、坂出市が232人でこれに続いています。年齢別では20代が530人で最多。30代361人、20歳未満272人と若者や子育て世代が多い。仕事で移住しているということも、ボツボツ聞いています。某日、地元の少し大きな町おこし企画の中心人物も、移住者だと伺いました。 移住で盛り上がっているのは、何と言っても瀬戸内国際芸術祭2019の舞台となっている男木島です。移住者が増えて、保育園小学校中学校まで再開したようです。しかし関係者の話では、移住者と島民のコミュニケーションが上手くいってなくて、両極が出来ているとの噂もあります。話題には、必ず陰と陽があるみたいです。 この点では隣の女木島が、もともと島民が多いこともあり、「メノト」などの施設の新設もあり、うまく機能していると聞いています。人の生活という営みは、短期間でその成果がはかれるわけでもなく、ましてや移住という一大決心ともなれば、やはり長い目でその成果をみなければ見誤るのではないかと心配します。 香川県は日本でも指折り、私は住みやすい土地だと思います。温暖で小雨、風水雪害の極端に少ない土地柄だと、しかしその反面、比較的ボーとしているのんびり屋さんが多いのでは。もちろん私は、香川県産男子の標本みたいな男だと自覚しています。災害が少ないだけ、協調性がない。自分で、好き勝手行動することが出来ます。 このような街に、昔からの大がかりなまつりはありません。確かに商工会が戦後落ち着いてから興したまつりはありますが、隣県の「阿波おどり」や「よさこい(よさこいの歴史は比較的新しいのは承知している)」、また西讃から愛媛にかけて、新居浜・西条のような「ちようさまつり」も少ない。またそれだけ、あたらしい「まつり」を作るとが出来る土壌があるともいえる。 |