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日経新聞私の履歴書は橋田壽賀子さん㉓おしん症候群
稲盛和夫塾長の「私の履歴書」以降、ほとんどこのあたりの記事は読まなくなった。言ったら大きな批判を頂戴すると思うが、その下の「小説」も「失楽園」以降は面白くなく、特に今の「ワカタケル」は読む気が全くしない。世界の政治経済を大上段に切りつける真面目な新聞の日本経済新聞、それでいて最後のページに少しHな記述があるのも、この新聞の価値であったと私は考えていた。

私も1983年(昭和58年)4月に始まったNHKの朝ドラ、「おしん」はところどころ見ていました。見ていたというのは、おしんの少女編の再々放送が圧倒的に多かったと思いますが、それでも3月23日に誠幸不動産(現松野不動産株式会社の前身)を廃止し、松野不動産株式会社を設立(24日)し多忙を極めた頃でしたが、昼過ぎの再放送はオンタイムで見ていました。自宅で、昼食を食べていただけのことですが。

この年、「おしん」の放送が始まった前後(4月4日)で、4月東京デズニーランドが開園しています。奇しくも同じ4月、「おしん」の放送が始まると瞬く間に「オシンドローム(おしん症候群)」と呼ばれるブームが巻き起こりました。高視聴率に、原作・脚本家の橋田壽賀子さんは戸惑ったという。

それは「おしん」の子役を演じた小林綾子ちゃんの熱演もあって、NHKに届いた封書は数千通に上ったという。私もおしんと同じ様な境遇を過ごしていたという者からの、感想文が多かったと聞いている。また外国で放送された「おしん」は、イランでは最高視聴率が82%、タイでは81%、北京でも76%を記録したという。日本ではあり得ない数字であったが、「おしん」の心根は日本人だけでなく、万国民の心につまり人間の琴線にしみた結果だったのではなかったのでしょうか。

おしんの奉公先、山形県酒田市には団体バスが連ねて押しかけ、駅前には赤ん坊を背負ったおしん像ができた。母親の出稼ぎ先、銀山温泉旅館では、わざわざ「大根めし」がメニューに加えられ、各地でおしんの名を付けたお土産が登場しています。確かに「おしん」ブームが、1年間続いたと思いました。

長じたおしん役の田中裕子さんは、橋田壽賀子さんと口もきかなかったという。それでいて脚本家の期待以上の役柄を演じて、「これぞまさに名優」と周りを唸らせた。べたべたする脚本家と役者の関係が嫌いだった橋田壽賀子さんを、田中裕子さんは、ある意味馬鹿にし、ある意味尊敬していたのだろう。

その後の晩年役は、乙羽信子さんだった。スーパーマーケットの仕事に専念しすぎて、視聴者から「商売の鬼になっているおしんは見たくない」という反響が増えた。これこそが橋田壽賀子さんが狙った、「日本人は金儲けに走りすぎて、本当の自分を見失っていなかったか。金儲けと人としての幸せの区別がつかなくなっていなかったか」。橋田壽賀子さんは、そう国民に問うた。

記事の最後に橋田壽賀子さんは、昭和天皇にご覧頂きたくて、おしんの誕生日を陛下と同じ明治34年に設定したという。昭和天皇陛下と平成天皇陛下の両陛下は、日本の激動の成長期に象徴として君臨されたある意味アイドルとも言えると思う。橋田壽賀子さんの言葉は、天皇陛下の存在を実にリアルに描いている気がする。


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| 社長日記 | 09:10 AM | comments (0) | trackback (0) |
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