2019,05,17, Friday
話題に四苦八苦しているマスコミ各社を中心として、夏の参議院選挙に衆議院の解散総選挙をぶつけるかも知れないとの憶測が、あちこちで囁かれている。政治の素人の私でさえ、今年の猛暑が予想されている中、同時選挙はあり得ないと考えています。それを、組織を上げて阻止しようとしているのが、与党の公明党だろうと思います。
4月末、財務大臣の麻生太郎氏が首相に、同日選を促しているとの見方が与党内に広がり、警戒が強まった。これをうけて、公明党が夏の衆参同時選挙への警戒を強めている。2つの大型選挙になれば、支持母体、創価学会の組織力が分散して不利に働くと見るから。1980年の同日選挙で、惨敗した苦い経験もある。 17年の前回選挙で公明党は6議席減らして、この夏の参議院選を党勢回復の正面場ととらえている。選挙区7人、比例代表6人の第一次公認候補を決めたのは、前回選挙より4ヶ月早い昨年の7月だった。万難を排して、選挙準備を整えている。公明党は特に婦人部を先頭に、熱心な選挙運動をすることに定評がある。 先に書いたように、1980年の同日選挙で惨敗した苦い経験もある。野党・社会党の提出した大平正芳内閣への不信任決議案が、自民党の反主流派の大量欠席で可決され、大平正芳首相が衆院解散に踏み切るハプニング解散となった。前年の衆議院議員選から8ヶ月しか経っておらず、組織が疲弊したまま選挙戦に突入した。 結果公明党は、解散時の57議席から33議席に24も議席を失った。同日選で国民の関心が高まり投票率が上がったのも、公明党には不利に作用した。一方、中曽根康弘首相が死んだふり解散をした86年の同日選では、2議席減にとどめた。前の衆院選から、2年7ヶ月を経ていたのも勝因の一つだった。 今年は12年に一度の統一地方選挙と参議院選が重なる「亥年」で、タダでさえ支持者に応援の疲れが出やすい。それも暑い夏の真っ盛り、選挙は本当に辛いモノだと私でも思う。辛さは暑さだけではない、人の支援の豹変も、疲れを感じるモノだと思う。昨日は香川宅建政治連盟で、自民党参議院議員三宅伸吾氏の陣中見舞いへ行った。 この組織は民主党政権時も、ずっと自民党一本の支援で動いた。アメリカのように保守2党政治が理想だが、そこまでの習熟度がない今の日本政党。問題は有権者側の冷たい態度にあるのかも知れないが、熱い心で夏の戦いに臨んで頂きたい。公明党の協力なくして、参議院議員三宅伸吾の再選も危うい。結論から言うと、衆参同時はあり得ない。 |