2018年11月10日(土)15時より、国立京都国際会館メインホールで、公益財団法人盛和財団による恒例の京都賞の授賞式が高円宮妃久子殿下の臨席のもと行われました。私たち夫婦も盛和塾枠で参加が許され、遠くからですが、感動の瞬間を共有させて頂きました。確か三度目の参加ですが、夫婦はこれが最後だろうと共に納得しています。
先端技術部門は、アメリカ人カール・ダイセロス博士。贈賞理由は、博士が光遺伝学と総称される、細胞情報を光刺激によって誘導・修飾する新たな学問領域を創成し、システム神経科学の研究方法に大きな変革を起こした。訳が分からない世界で、ただひたすら拍手を送る。5人の子どもさんのうち、2人が参列している。
基礎科学部門から、柏原正樹博士。博士は代数解析学の要となるD加群の理論を基礎から築き上げて現代数学の諸分野へ展開し、多くの卓越した業績をあげた。こちらも全く分からない。地元京都大学で、研究や教鞭に励んでいる。やはり「京都賞」と「京都」の名がつく賞に強いあこがれを持っていたと、受賞者スピーチで話されていた。
三人目は、思想・芸術部門から、アメリカ人ジョーン・ジョナス氏。氏は、パフォーマンスとビデオを融合させた新しい表現形式を創始し、この表現の進化と洗練に尽力した。美術家で、こちらも業績の詳細は分からない。芸な術美術とは、私はとんと縁がない。ただ理解ができないだけなのだが、しかしその人の立ち居振る舞いは、凜としているものを感じる。
授賞式のあとは晩餐会が開催されるが、ここへの出席はなかなか許されない。参加した塾生に聞くと、とんでもない食事ができ来るとか。5回ほど授賞式に出ると、晩餐会へも招待があると聞くが、出席者はタキシードか着物が当たり前のようで、恥ずかしながらこれを持ちない私は、招待されても困る。そんな心配は別にして、今日は塾生食事会も予約し忘れたようで、かみさんとまた地下鉄で帰りました。
食事は、「炭火串焼き串くら本店」。高倉通御池上る柊町、ここはお薦めです。私たちは、三度目でしたが、路地裏でまた迷いました。