4日10時から、高松市生島町のレグザムスタジアムで高松商(香川1位)は、愛媛3位代表の松山聖陵と戦い、3-1で勝利し、3年ぶり9度目の頂点に立った。次は9日からの神宮大会に駒を進めるのだが、試合は11日午前8時半、八戸学院光星高(東北代表)と東邦(東海代表)の勝者と対戦する。
また本大会は、来春の選抜大会の重要な選考資料となるもので、四国覇者の高松商の出場は、不始末のない限り出場は間違いのないものと思われる。選抜大会の出場校を決める選考委員会は、来年1月25日に大阪で開かれる。また忙しい春を迎えそうだ。
試合は長尾健司監督の談話にあったように、「今日は勝った気がしない。課題は沢山ある」と言うとおり、私も勝ったと言うより負けなかったと複雑な感じがした。それでも1番飛倉爽汰選手の復活が、大きな収穫だ。1回の裏、先頭打者で四球出塁。2番大塚慶汰選手の犠打で2進、3番岸本将翔選手の遊ゴロの間に飛倉爽汰選手が3進、4番の立岩知樹選手が右中間安打で1点先取。
2回にも、飛倉爽汰選手が四球で出塁。すかさず2盗(合計3盗塁)に成功し、結果1点を奪取。満塁で、4番の立岩知樹選手が早撃ちの投ゴロで1点止まり。このあたりが、長尾健司監督がいう「勝った気がしない」に繋がっているように思う。しかしこの回は、4四球を選び先発佐野投手をマウンドから降ろした。
3回裏には、松山聖陵のダブルプレーも成立し、高松商ゼロ。4回裏、1番飛倉爽汰選手の中前安打と2盗や相手の敵失で1点加点。高松商の得点はこの3点だけで、13残塁。高松商が投手を中心とした堅い守りで接戦を制した。先発の右腕中塚公晴投手は、本来の制球力を欠いて6被安打、失点1、奪三振5、四球2とまずまず合格点だと思う。
途中の6回ぐらいまで、安打は松山聖陵が高松商に勝っていた。最終的には安打数9-7とリードしたが、貧打と言えるだろう。8回頭から香川卓摩投手に交代したが、右腕中塚公晴投手も使えることの証明になった。左腕香川卓摩投手と、右腕中塚公晴投手の二枚で、この先切磋琢磨して下さい。
飛倉爽汰選手の復調と、右腕中塚公晴投手の登板、香川卓摩投手のゼロ封、神宮大会は全国レベルに届かないかも知れないが、選抜ではこれからの鍛錬の成果が必ず出ると信じている。谷口聖弥2塁手と大塚慶汰遊撃手のコンビは、県大会から9試合無失策を続けている。本人が言うとおりエラー気味の守備もあったが、中学校からの二遊間コンビ。やはり伝統の守備力は、接戦で負けない試合をする。楽しみだ。