2018,10,08, Monday
少子高齢化の危機を訴える「未来の年表人口減少日本でこれから起こること」著者河合雅司氏の本などを紹介して、これからの日本を心配している私の目に、「カップル486組成立」の太文字活字が飛び込んできました。香川県が主催している、「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」の2年間の功績です。
結婚を希望する独身の男女(初婚再婚を問わない)に、出会いの場を提供するため、香川県が2016年10月に開所した「かがわ縁結び支援センター(EN-MUSUかがわ)」の取組の結果、8月末までに計486組のカップルが成立し、その内25組が結婚したことが分かった。これも、浜田恵造香川県知事の大英断の結果。 私も若い男女が出会いの場不足から、結婚しないという現実に直面し、非力ながら一役を担うために、「「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」を2015年10月2日に設立し、男女マッチングの舞台を作ろうとしていました。茨城県が最初に考案した「縁結び支援センター」ですが、官民それぞれが工夫を凝らして実績を重ねています。 私が取り組もうとした頃、民間はアパマンショップネットワークの加盟店が、北九州市や静岡市で開所していました。これらを真似して、高松市版を計画していました。その矢先に、香川県が取り組むという情報を得て、私の方は頓挫して、今は平成乙女の像建立に邁進しています。そのため「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」のホームページには、今でも婚活ページがあります。 香川県の15年の生涯未婚率(50歳時の未婚割合)は、男性20.93%、女性12.03%です。18年前の2000年の男性10.54%、女性4.68%から大幅に上昇している。この数字は肌で感じる。私の甥や姪、社員の男女でも未婚が、失礼な言い方だが、「ごろごろしていて」決して未婚が珍しいことではない。そして彼ら彼女らは、口を揃えて「出会いの機会がない」という。 私にすれば時代も違うのだけど、自分の伴侶くらいは、「自分で探せ」と言いたいのだが、先にも書いたように時代背景が異なってきている。女性の高学歴化と高収入化、これに反比例して、男性のそれが下がっている。自分より(度重なる失礼をお許しあれ)下の男性と、見えている苦労をするより、パパママハウス(自宅)に暮らす方が楽と考える女性も多い。また親も少子化で、離したがらない。 センターでは、結婚願望のある人が、高松市内の香川県社会福祉総合センターを訪れ、タブレット端末の希望項目等を登録する。今のところセンター員が手動で、合致する相手を紹介し、双方の希望を確認して「逢う」と言えば、引き合わせるシステム。少子化対策として、浜田恵造香川県知事が導入を決めたものだが、人口減少を仕方ない現象と見るか、出来るだけの努力をするか、首長の手腕が問われる。 私は直ちにという「成果」に左右されてはならないと考えていたのですが、開所2年の成約25組は、期待以上の成果だと思う。日本人は、結婚をすれば出産に繋がる。婚外子は、2%程度と非常に少ない。だから出会いの機会を求めて、成約になれば、確実に少子化対策になる。先の「未来の年表人口減少日本でこれから起こること」では、第3子に1千万円のプレゼントを提唱している。 日本の少子化人口減現象は、たらればや綺麗事の「べき論」では、もう間にあわない。「非常識」と思われるような行動を、「常識」としてやってみる。そのくらい過激なアクションプランが、今は必要だろう。 |