2018,09,25, Tuesday
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めた、広島高裁の仮処分決定を不服とした四国電力の申立による異議審で、広島高裁の別の裁判官は25日、異議を認め、再稼働を容認する決定を下した。これを受けて四国電力は、3号機を10月27日(土)に再稼働させると発表した。私も、無難な判決だと思う。賛否両論が渦巻いているのも承知しているが。
決定で裁判官は、伊方原発から約130キロ離れた熊本県阿蘇山の噴火リスクが根拠をもって示されていない。また、原発に火砕流が到達する可能性は小さいと断じている。私も阿蘇山の噴火リスクで四国電力伊方原発3号機が運転停止になったのには、正直驚いた。見方によっては、何でも、「理由」となるんだと感心した。またそれが法曹界の、日常かも知れない。 私は、小泉純一郎元総理大臣らの説に反対で、「半分弱の原発稼働」を訴えている。勿論永遠にと言うわけではなく、例えば四国電力伊方原発3号機のように、1号機2号機は廃炉で、その廃炉費用と次の原発以外の電力作りを3号機稼働で賄うソフトランディングを考えている。その数が半分になるのか、1/3になるのかの検討はしていない。 四国電力伊方原発3号機をめぐる同様の仮処分は、大分地裁のほか、高松高裁や山口地裁でも係争中であり、どう転ぶか分からないものの、地元伊方町や、その周辺では歓迎の声が上がっている。きれいごとを言っても今の生活が一番、伊方町は四国電力伊方原発経済に支えられている。町の収入の4割が、発電所関係と聞く。私も何度か訪れているが、しっかりした建物は、ほとんど全部、四国電力か、電力関連先の名前が刻まれている。 また私が当時宿泊したのは、遠く離れた大洲市のホテルだった。伊方町や隣接の八幡浜市、そして肱川のある大洲市あたりまで、いや愛媛県全体に経済的潤いを与えている伊方原発。高門清彦町長の、「安堵した」という感想は実に町民の声を代弁している。勿論再稼働反対の声があるのも、知っている。 私は先月の北海道震災の惨状を見て、電気は自給自足、つまり太陽光発電装置を設置して、売電ではなくて、蓄電池を使って自家消費システムを真剣に考え始めた。水はこれから検査するのだが、雨水を浄化槽に貯水している。電気と水が数日自給出来れば、何とか生活していける。自宅と隣接アパート4戸、合計5戸の使用量に対して、どのくらいのパネルがいるか、どのくらいの投資がいるのか、真剣に検討を始めている。 |