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梅原猛の授業 仏教
稲盛和夫塾長がどこかで、「せめて梅原猛の授業仏教ぐらいは読みなさい」というアドバイスをしていて、早速取り寄せて読んでみました。正直な話、「仏教」なんて面白くないなとは思っていました。ところがやはり、稲盛和夫塾長が奨めるだけのことはあります。実に読みやすくて、分かりやすいのです。それはそうかも知れません、2001年4月から9月まで、京都市の洛南高校附属中学校で行われた「宗教」の時間の授業に加筆したものです。

内容についての詳細は省きますが、「私はここで、これから皆さんに宗教、とりわけ仏教の話をしたいと思っています」とはじまり、この宗教の話を小学校か中学校で話したいと思っていた。それはどうも、小学校や中学校で道徳が教えられていないという心配から。道徳とは、人間はどう生きたら良いか言うことですが、それが教えられていない。

新潟の小学二年生の女児が殺害されて、JR線路上に遺棄された事件で、急転直下、なんと近所に住む23歳の会社員が逮捕された。容疑者の人柄や動機や手口も、まだ解明されていませんが、私は「道徳」の欠如だと思いました。裕福になり便利になり、足るを知ることを知らない若者。この容疑者は、電気技術士という技術も職場も持ち、それでいて心は女児ロリコンである。

小学校で、道徳教育の時間はあるけれど、たいてい形だけで、実質的に道徳の教育がない。人間がどう生きたら良いか、何をしたら良いか、何をしてはいけないか、そういうことが学校教育で教えられていないのです。これは日本の教育の、大きな欠陥です。

昔は、ちゃんと教えられていました。修身という科目があり、人間はどうやって生きたら良いかを教えられた。けれども、戦前の修身教育は「他律的な道徳」でした。他律というのは、人から縛られている道徳で、天皇陛下に忠義を尽くして、親に孝行せよ。そういう外からの道徳が、戦前の学校ではずっと教えられてきた。その象徴の教育勅語は、私でも知っています。

しかし戦後になって、修身教育をしてはいけないというマッカーサー指令が出て、修身教育がなくなった。「他律的な道徳」がなくなったあとに、「自律的な道徳」が教えられなくちゃいけなかった。それがまったくない。人間どうやって生きたらよいか、何をすればよいか、なにをしたらいけないのかが教えられていない。

最近、ちょうど皆さんの年頃の子どもたちの起こした犯罪事件がテレビや新聞をにぎわせています。そういう人たちは、かわいそうです。どうやって生きたらよいかを教えられていない。政治家もお役人にも、賄賂をもらったり公金をごまかしたりして、人間として、良くないことをしている人がいる。そういう人たちも私は気の毒だと思う。そういう人たちにも、人間がどのように生きるべきかが教えられなかった。

新潟の事件のような不幸は、これからもあり得ます。被害者側がいかに防御しても、女児が一人になる時間は必ず発生します。さらにこれからは、男児が犠牲者になる時代かもしれません。道徳=人間教育を、例を仏教にとっても良いではないですか。釈迦の唱える六波羅蜜の教え「布施」・「持戒」・「精進」・「忍辱」・「禅定」・「智慧」にも道徳のエキスが詰まっています。


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| 社長日記 | 09:01 AM | comments (1) | trackback (0) |
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