ついに稲盛和夫塾長は、大人の世界では洋の東西を問わず知られわたり、その考え方の素晴らしさが、衆知の結晶として評価されている。それが今年(2018年)1月に、標題の本として子供版が発行された。盛和塾生としては、ついに京セラフィロソフィーが幼児教育の世界にまで影響を与えるのかと、正直驚きながら、誰が考えたのか頼もしく感じている。
「子ども」用だから、かなと漫画でまとめられているが、塾長の主張は、『京セラフィロソフィー』の中にあるものと全く同じであり、子どもだからと、小さいサイズ化したものではない。本文の中にも盛り込まれているが、まさに「ど真剣」にまとめられている。稲盛和夫塾長に対する批判も多く耳にしているわれわれだが、私はこれから産まれてくるだろう孫の道徳教育に、是非使いたいと考えています。
その機会が与えられなければ勿体ないので、小欄で先に紹介しておきます。楽しく読んで、こころを育てよう!として、1章「思いやり」のこころをもとう、2章「ど真剣」にいきよう、3章「思い」はかならずじつげんする、4章「はたらく」ってどういうことでまとめられています。またはじめに、「こころを育てる大切さについて」ルビー付きで塾長のメッセージが挿入されています。
きみたちがよいこころを育てることで、しょうらい、大きな夢をかなえ、すばらしい人生を歩んで行くにあたって、この本が少しでも役立つことを願っています。稲盛和夫
そして末尾に、おまけまんが「稲盛和夫ものがたり」がついています。1932年、鹿児島県で誕生した稲盛和夫。小さい頃は、泣き虫の男の子だった。中学にすすむころにおもいびょうきの「けっかく」になって、そんなときとなりのおばさんから本をもらった。むずかしい本だったがすぐに引き込まれた。「生命の實相(谷口雅春)」より、私たちの心の中に磁石を持っていて、剣でもピストルでもさいなんでもびょうきでも引き寄せることを知る。
松風工業へ入社して、2010年からJALを立て直したところまでが紹介されている。そして塾長は子どものころはおもいびょうきにかかり、中学じゅけんに2度もしっぱいし、行きたかった大学にもうからず、入りたかった会社にも入れないこんなんやしっぱいばかりだった。
でも塾長は、この本で伝えている「思いやりのこころ」「強く、強く思うこと」を大切にして、つらいことにもまけずに毎日を「ど真剣」にはたらいて大せいこうをおさめた。
毎日毎日を一生けんめいに「ど真剣に!」にがんばれば、夢は必ずかなうんだ!ここで学んだ稲盛和夫塾長の人生や考え方は、きっときみの夢をかなえてくれる手助けをしてくれるとおもう。参考になれば。